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Z世代はオンラインと現実社会の人格ギャップに悩んでいる? レノボが「デジタルウェルネスキャンペーン」を展開する理由日米英同時展開

» 2024年05月30日 17時20分 公開
[井上翔ITmedia]

 レノボ・ジャパンは5月29日から7月10日まで、デジタルウェルネス(デジタル時代の健康な生活)をテーマとするキャンペーン「Meet Your Digital Self」を開催する。1990年代後半〜2010年代前半に生まれた、いわゆる「Z世代」をターゲットに、NPO法人と連携しつつ「現実社会」と「オンライン」の間でのギャップに悩む若者を支援するという。

キャンペーンロゴ Meet Your Digital Selfキャンペーンが実施される
登壇者 5月29日に開催されたイベントには、左からキャンペーン動画にも出演したちなつさん、本キャンペーンのアンバサダーを務める井上咲楽さん、レノボ・ジャパンの竹内佐保子CMO、あなたのいばしょの大空幸星理事長が登壇した

キャンペーンの概要

 本キャンペーンは、Lenovoが2021年からグローバル展開している社会プロジェクト「Work For Humankind」の一環として行われるもので、米国とイギリスでも同内容のキャンペーンが実施される。

イベント 本キャンペーンは日本の他、米国とイギリスでも同時展開される(画像は特設Webサイト

 日米英3カ国の10〜70代の5000人を対象にLenovoが実施した調査によると、Z世代(18〜26歳)は、その他の年代(27〜78歳)と比べると「オンラインとオフライン(現実社会)の人格が違う」と感じ、「オンラインの方が自己表現しやすい」とする割合も高い傾向にある。一方で、Z世代は「オフラインで家族や大切な人との心のつながりを深める対話」をしたいとも考えているそうだ。

人格の違い Z世代はオンラインとオフラインの人格のギャップに悩む傾向がある
オンラインの方が我を出しやすい Z世代はオンライン(SNSや動画投稿サイト)の方が自己表現しやすいと考える傾向もある
リアルも大切 とはいえ、オフラインでの家族や人とのつながりを深めたいとも考えているそうだ

 このことを踏まえて、キャンペーンでは以下の取り組みを行う。

スペシャル動画の公開

 Z世代がオンラインのAIアバターを通して、リアルの家族と心のつながりを深める――このような趣旨のスペシャル動画が公開される。

 動画は「日本版」と「イギリス版」が用意されており、日本版ではモデルのちなつ(ちな)さんが、イギリス版ではインフルエンサーのOscarさんが出演している。

ちなつさんが出演する日本版の動画(日本語字幕付き)
上の動画のグローバル版
Oscarさんが出演するイギリス版の動画
ちなつさん 日本版のスペシャル動画に出演した、モデルのちなつさん

24時間365日の悩み相談窓口の開設

 SNSなどにより、コミュニケーションを常に取れるようになった現代。しかし、そのことがかえってコミュニケーションの“質”の低下をもたらしうることも明らかとなっている。

 そこで本キャンペーンでは、NPO法人などと協力して、24時間/365日運営のオンライン悩み相談窓口を開設する。日本ではあなたのいばしょと連携して、無料かつ匿名でチャット相談できる体制を整えるという。

あなたのいばしょ レノボ・ジャパンは、オンライン悩み相談窓口として実績のある「あなたのいばしょ」と連携して、24時間/365日の相談体制を整える
大空さん オンライン悩み相談窓口「あなたのいばしょ」を運営しているあなたのいばしょの大空幸星理事長
あなたのいばしょ 29歳以下に絞ると、あなたのいばしょでのチャット相談者の9割以上が孤独を感じることがあるという
政府調査 政府(内閣官房)の調査では、デジタルコミュニケーションの頻度が高い人ほど孤独感が低いとの傾向が見受けられるが、頻度が高い人でもそれなりに孤独感を感じていることにも着目すべきだと大空理事長は指摘する
政府の取り組み 最近話題の内閣府が開設した「ぷらっとば〜す」は、政府の孤独対策の一環で試行されているものだが、SNSの自由すぎる面が孤独や不安を助長していること対する“アンチテーゼ”として、あえて自由を制限することで質のコミュニケーションを行える空間を作る意図があったようだ

なぜ日米英で実施するのか?

 Lenovoグループでは「Smarter Technology for all(全ての人にテクノロジーの恩恵を)」というスローガンを掲げている。今回の取り組みも、その一環なのだという。

 新しいテクノロジーは人々に恩恵をもたらす反面、弊害を生み出すこともある――レノボ・ジャパンの竹内佐保子CMO(最高マーケティング責任者)はこう語る。Lenovoグループとして定期的にサーベイ(消費者調査)を行うことで、弊害の“予兆”を察知し、その解決策を日々考えているのだという。

 それにしても、なぜ今回のキャンペーンは日本、米国、イギリスの3カ国限定で行われるのだろうか。竹内CMOは質疑応答でこう語った。

 3カ国の1つとして日本が選ばれた理由ですが、日本はLenovoグループにとって非常に重要な国であるということに加えて、デジタルをすごく活用している人が多い反面、その中で課題を抱えてしまう人が多いということがあります。課題を解決する方法として、テクノロジーを生かせるという観点で選ばれたということです。

 テクノロジーを使う過程で課題を抱えがちだが、それをテクノロジーで解決できる素地もある――それが日本(と米国、イギリス)が選ばれた理由なのかもしれない。

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