「AYANEO Pocket S」は持っているだけでテンション上がる、至高のAndroidデバイス 実機でいろいろ検証してみた(4/5 ページ)

» 2024年06月24日 13時50分 公開
[渡辺まりかITmedia]

クラウドゲームはしっかり遊べる?

 腰を据えてするほどではないけれど、PCゲームを進めておきたいということもあるだろう。そのようなときにAYANEO Pocket Sがあれば、リモートでPCゲームをプレイできる。ここでは、Steamで試してみよう。まず、Google PlayでSteam Linkを探してインストールする。

Steam Link Steam Linkをインストールする

 起動すると、「付近のデバイスの検出、接続、相対位置の特定をSteam Linkに許可しますか?」と権限の許可が求められるので「許可」をタップしよう。

権限の許可 Steam Linkアプリでログインは不要だ。近くにあるSteamアプリインストール済みコンピュータを探して接続する
コントローラーの許可 「Steam LinkにControllerへのアクセスを許可しますか」と表示されるので「OK」をタップする
Steamリンクへようこそ 「Steamリンクへようこそ」画面が表示される。「始めよう」をタップする

 ここで、同じネットワーク内にあるSteamアプリインストール済みでSteamを起動中のPCが表示されるので、タップする。

PCリスト Steamを起動中のPCリストが表示される。接続先を選ぼう
PINコード 表示されたPINコードを接続先PCに入力してはじめて接続できる

 PINコードの入力、ネットワークテストなどの後に、リンクが完了し、プレイできるようになる。あとはSteamのライブラリから選んでゲームをプレイしよう。

プレイ開始 あとは「プレイ開始」をタップしてSteamのPCゲームをプレイするだけだ

 画面を並べてプレイしてみたところ、AYANEO Pocket Sのゲームパッドの動きにPC側がしっかり追従しているし、画面を表示している“だけ”のAYANEO Pocket S側が遅れる、ということもなかった。ただ、1度だけAYANEO Pocket S側で4秒ほどコマ落ちし何が起きたのか分からなくなる場面があった。とはいえ、基本的に動作は良好だと感じた。

Steam Linkを使ってPCゲームをAYANEO Pocket Sで遊ぶ。コンマ数秒で遅延しているのかもしれないが、「Goat Simulator」のようなのんびりしたゲームであれば全く気にならない(C)Coffee Stain Publishing AB.

 Android向けゲームでは物足りない、ゲームパッドに対応しているゲームが少ない、PCゲームを手元で遊びたい、という人であればきっと楽しめるに違いない。

スマホと一緒に持ち歩くメリット

 ゲームパフォーマンスをワンタッチで切り替えられるターボキーを使い、「Game」モード(電力の消費が2番目に激しいモード)で遊んでみたが、約2時間で40%ほど減っていた。これがWindowsを搭載したポータブルゲーミングPCだったら70%〜80%ほど減っていたことだろう。やはりAndroid向けゲームは電力消費が少ない。

 それに加え、AYANEO Pocket Sは6000mAhのバッテリーを搭載している。筆者が仕事用として使っているiPhone 14は3200mAhだ。日常的に使うアプリの他、ゲームをしたいという場合は、モバイルバッテリーのお世話になるほかない。

 しかし、AYANEO Pocket Sがあれば、バッテリー切れを気にせずゲームをし続けられる。長時間ゲームをしていると、左側のゲームパッド部分が熱を持つが、冷却性能が高いので、本体を持てないほど熱くなるということもない。また、ゲーム中にメールやMessenger、電話などの通知にじゃまされることもない。このサイズなら、スマホとは別に持ち歩くという選択肢もあるのではないかと思った。

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