続いてiOSの場合は、AirPlayを使って接続する。利用にあたってはあらかじめ本製品固有のWi-Fiへと接続しておく必要がある。後はiPhoneのコントロールセンターでAirPlayのアイコンをタップすると、一覧に本製品の名前が表示されるので、それをタップすればよい。
遅延もほとんどなく動作はスムーズだが、表示はミラーリングのみで、WindowsやAndroidと違ってタップ操作には対応しない。本製品とiPhoneもしくはiPadを背中合わせにして相手に同じ画面を見せながら操作する、といった用途に限定されるだろう。ちなみにプライムビデオなどHDCP対応の動画配信サービスは再生できない。
最後にAndroidを見ていく。こちらもiOSとほぼ同じで、通知領域を開いてワイヤレス接続(機種により呼び名が異なる)のアイコンをタップし、一覧に表示されている本製品の名前をタップすることにより、Androidの画面が本製品に表示される。
ちなみに、今回試した「Pixel 8 Pro」では接続できなかったが、これは同製品がMiracastに対応せずChromecast対応であるためだ。このようにAndroidのモデルによっては対応しない場合もあり、割合としては多いので注意したい。一方で利用可能な製品であれば、デスクトップモードとモバイルモードを選択して表示できるなど高機能だ。
無線接続については以上の通りなのだが、同様の機能を持つモバイルディスプレイとの違いもチェックしておこう。本連載で過去に紹介した中では、ASUS JAPANの「ZenScreen Go MB16AWP」や、リコーの「RICOH Portable Monitor 150BW」、およびその兄弟モデルに当たるPFUの「RICOH Light Monitor 150BW」がワイヤレス接続に対応しており、本製品の競合にあたる。
まずWindowsについては、どれもOS標準のキャスト機能を使用しての接続となるため、接続手順は全く同じで、使い勝手も変わらない。ただしパフォーマンスは製品によって差があるようで、本製品のように有線並みの場合もあれば、スクロールが追いつかないためドキュメントの表示用途にしか使えない場合もある。
iOSについては、本製品とASUS製品は、事前にデバイス固有のWi-Fiへと切り替えた後にAirPlayで接続する方式で、アプリ類のインストールは不要だ。リコー/PFU製品は自前のアプリを使って接続する方式で、インストールの手間はかかるが、Wi-Fiの設定を変えずに済むので、利用しながらネットに接続できる。一長一短だ。
Androidについては、3製品ともMiracastでの接続となり、スマホ側が対応していることが前提になる。今回試したPixel 8 Proのように、現行のAndroidスマホおよびタブレットでもMiracastに対応しない製品は少なくないので、導入前に必ずチェックしておきたいところだ。
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