プロナビ

Intelの「Gaudi 3」って何? AIアクセラレーターとGPUは何が違う? NVIDIAやAMDに勝てる? 徹底解説!(6/6 ページ)

» 2024年07月05日 17時00分 公開
[西川善司ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Gaudiシリーズの成功の可否のポイントはどこにある?

 近年、IntelはAIにとても注力している。しかし、圧倒的なリーダーシップを誇るCPU事業と比較すると、正直いってブランド力は弱い

 昨今のAIは、GPGPU的なアプローチで進化してきた。Intelは「GPGPU製品の投入」という“初手”でつまずいたため、このブームに何としても応えられる製品(プロセッサ)の投入が急務かつ不可欠だった。

 そこで同社は、自社でのGPGPU製品の開発は諦め、“一点突破”型のAIアクセラレーターとしてのGaudiシリーズを会社(Habana Labs)ごと手に入れ、それを強化していく方針を立てた。

 繰り返しの説明となるが、GaudiシリーズはAI開発における「学習」、そしてAI活用時の「推論」の各フェーズにおいて強力な性能を発揮する一方、GPGPUサーバとしてのポテンシャルは持たない。この“一点突破”な特質が、市場やユーザーにどう受け止められるか――ここにGaudiシリーズの成否がかかっている。

Gaudiの構成 Gaudi 3では現状、024ノード/8192基構成が最大構成として提案されている。そのトータル性能はFP8で15EFLOPS(!)にもなる

 今後Gaudiシリーズが成功を収めるには、速やかに大口の顧客を確保し、それを逃さぬようより性能強化された新型を継続的に市場投入し続けることが重要となるだろう。Xeon Phiコプロセッサのように「5年で終了」では、たまったものじゃない。

 AIの性能は「高ければ高いほどよし」の風潮は弱まることを知らない。だからこそ、ユーザーの期待に応えるべく、NVIDIAやAMDが送り出してくるGPGPU製品群に性能面でひけを取ることは許されない。なにしろGPGPUではなく、“特化型”のAIアクセラレーターなのだから。

 Gaudiシリーズは、今後もライバルのGPGPU製品と性能面でデッドヒートを続けられるのか。今後の進化にはさらなる注目を集めることだろう。

前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  2. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  3. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  4. 両手が塞がっていても瞬間解錠できるスマートキー「SwitchBot スマートロック Ultra 顔認証パッド」がセールで20%オフの2万7980円に (2026年09月08日)
  5. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  6. 省スペースで静音性に優れた3Dプリンタ「Bambu Lab A1 mini」がセールで25%オフの2万9900円に (2026年09月08日)
  7. 実売1万円台&縦置き対応! ONPUの14型モバイルディスプレイは初心者の強い味方だった (2026年09月08日)
  8. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  9. HUION、アス比3:2の90Hz駆動ディスプレイを搭載したペン入力対応12.2型Androidタブレット (2026年09月08日)
  10. シャープのコンパクトで加湿レスな空気清浄機「FU-T40-H」がセールで26%オフの2万2000円に (2026年09月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー