Intelは4月9日(米国太平洋時間)、AIアクセラレーター「Intel Gaudi 3」を発表した。出荷開始スケジュールは以下の通りだ。
(※1)Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovo、SuperMicroの4社
(※2)Open Accelerator Module(参考リンク)
(※3)OAMタイプのモジュールを8基並べたハードウェア
2024年第4四半期に、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovo、SuperMicroの4社からOAM(またはユニバーサルベースボード)を組み込んだシステムが先行出荷されるIntel Gaudi 3は、深層学習(DL)用AIアクセラレーター「Intel Gaudiシリーズ」の第3世代に当たる。先代の「Intel Gaudi 2」が7nmプロセスで製造されていたのに対して、Gaudi 3は5nmプロセスで製造されている。
Gaudi 2と比較した場合、Gaudi 3はFP8演算で最大2倍、BF16演算で最大4倍の演算能力を備える他、ネットワーク帯域幅は2倍、メモリ帯域幅は1.5倍と全体的な処理の高速化が図られており、「生成AIに必要な学習プロセスをより高速に処理できる」という。
この分野ではNVIDIAの「NVIDIA H100」が競合となるが、言語モデルの学習処理では平均40%、推論処理では平均50%高速に行えるという。
冒頭で触れたとおり、Gaudi 3はOAM、ユニバーサルベースボード、PCI Expressカードの3形態で提供される。
OAMタイプ(HL-325L)の主なスペックは以下の通りだ。
OAMを8基搭載するユニバーサルベースボードタイプ(HLB-325)の主なスペックは以下の通りで、基本的にはOAM単体の8倍の性能となっている。
PCI Expressカードタイプ(HL-338)の主なスペックは以下の通りだ。
Gaudi 3のリリースに合わせて、Intelは開発者向けクラウドサービス「Intel Developer Cloud」においてGaudi 2ベースのインスタンスを開設した。
2024年下期をめどにGaudi 3のインスタンスも開設される見通しで、同社は「Gaudi 2ベースでソフトウェアを開発して、シームレスにGaudi 3へと移行しよう」と呼びかけている。
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