本機の消費電力も計測してみよう。CINEBENCH R23のCPUテストを実行すると、最初だけ95Wを超えるが、すぐに90W弱になり、その後は2分くらいかけて徐々に下がっていき、72W前後でほぼ安定する。安定した後もたたまに少し上がる場合があるが、少し余裕ができると周波数を上げるのだろう。
今回はWindows 11の電源設定を「最適なパフォーマンス」にしているが、「バランス」にすると負荷がかかっていない状態では積極的に電力を下げるようになり、アイドル時は最低3.8Wまで下がった。Ryzen 9 8945HSは、TSMCの4nmプロセスルールで製造されているが、7nmや8nmに対してのアドバンテージを感じる結果だ。
動作音も優秀な部類だろう。アイドル時は無音、低負荷時も静かな環境で耳を近づければ分かる程度だ。高負荷を連続してかければそれなりの音にはなるが、小刻みな変動のない安定した音質なので、少し距離を離せばあまり気にならない。
これまで見てきたように、GEEKOM NUC A8は手のひらサイズのフォームファクターながら素晴らしいパフォーマンスと高い接続性を持ち、放熱もしっかりとできている。パフォーマンス志向のミニPCとしての魅力は大きい。
GEEKOM直販サイトでの販売価格は、評価機と同じRyzen 9 8945HS/32GBメモリ/2TB SSDの上位モデルが通常価格で15万8000円(税込み、以下同様)、CPUやSSD容量をダウンさせた(Ryzen 7 8845HS/1TB SSD)下位モデルは12万2000円だ。
現在はセール中で、それぞれ13万1300円、10万3900円になっている。さらに4000円オフになるクーポンも配布されており、このセール価格を基準にすればコストパフォーマンスは抜群といえる。直販ストアでの購入なら、標準で3年保証が付帯するのも魅力だ。
読者限定! ※8月10日まで
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