OpenWrtの再起動が完了したら、再度Dashboard画面を開いてみると、「IPv4 Internet」と「IPv6 Internet」の「Connected」の値が「yes」になっている事が確認できる。
ここまで完了したら、手元のPCでIPv6が有効になっていることを確認した上で、OCNの「IPoE接続環境確認サイト」にアクセスし、「確認開始」をクリックしよう。
OCNバーチャルコネクトの設定も正常に完了していれば、「IPv4」と「IPv6」の接続環境が「IPoE」を表示され、「IPアドレス」欄にはそれぞれIPv4アドレスと、IPv6アドレスが表示される。
さてここまででドコモ光10Gbps回線に、OpenWrtで接続できるようになったが、どれほど通信は速くなるのか、実測値を見てみないとなんとも言えないなと考えている読者の方も居るだろう。
そこで、OpenWrtで構築した筆者の環境で「MySpeed」という、定期的にOoklaのテストサーバへスピードテストを行い、結果を可視化してくれるツールを導入して24時間テストを実施した。結果は以下の通りだ。
結果としては10Gbpsには遠く及ばないが、1G回線と比べると格段に結果が向上していることが分かる。計測中の日中は筆者と妻ともにリモートワークをしていたが、極端に回線が遅くなることや接続が切れることもなかった。
ドコモ光10Gbps回線のおかげで、自宅サーバを運用している際に必要となるOSイメージのダウンロードや、Steamでのゲームダウンロードも格段に向上しそうで、大変満足する結果となった。
まだまだ10GbE対応のルーターの価格が高く、すこしハードルが高かったのがネックだが、OpenWrtがOCNバーチャルコネクトに対応してくれたことによって、ある程度Linuxとネットワークの知識があれば、自作PCや中古サーバで10GbE対応のルーターを用意できるのは大変ありがたい。
今回はたまたま自宅で余っていたSFP+対応の「Supermicro SYS-E300-8D」を使ってOpenWrtルーターを構築した。ONUのインタフェースがRJ-45なので10GbE SFP+光モジュールが必要となるのだが、10GbE SFP+光モジュールは強烈なまでに発熱する。
サーバルームにOpenWrtをルーターを置いているわけでもないので、念のためにSFP+モジュールの空いているところに銅製のヒートシンクを付けることにした。
幸い、ここまで対策したことと、搭載している10GbE SFP+光モジュールが1つだけだったこともあってか、サーバ内部の温度はだいたい60℃台で安定して推移しているので、今のところ熱暴走の心配は無さそうだ。
ただ、恐ろしいことにここまで対策しても、1〜2秒しか触れないくらい発熱するため、夏場はOpenWrtルーターを置いている部屋のエアコンを24時間付けて室温を23〜26℃にキープする必要がありそうだ。
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