さて本製品は、スマートスピーカーやスマートディスプレイではなく、スマートアラームクロックという独自の名称が付けられている。なぜ呼び名が異なるのか、それは使ってみればすぐに分かる。一言でいうと、時計表示に特化した設計だからだ。
この時計機能は、デザインは6種類から、ディスプレイカラーは6種類から選択でき、アラーム音も4種類が用意されるなど、カスタマイズ性に優れている。天気の表示もサポートしているので、目覚まし時計の代わりとしてベッドサイドに置くにはうってつけの存在だ。
一方で画面は時計表示に特化していることから、時計以外のコンテンツの表示、具体的にはEcho Showではおなじみの写真表示などには対応していない。このように、スマートディスプレイでは当たり前の機能がない場合があるので気をつけたい。
時計表示に関連して、Echo Showとの大きな違いとして、ホームコンテンツが省かれていることが挙げられる。「Alexaからの提案」や「おすすめの商品」「スキル」「今日の新発見」などさまざまな情報を画面上で絶えず表示するホームコンテンツは、Echo Showではおなじみの機能だが、ほとんどの機種では完全にオフにできず、時計だけを常時表示することを難しくしていた。
しかし、本製品は設定画面を見ても「ホームコンテンツ」という項目自体がなく、時計表示のまま画面をキープできるので、本製品が視界内にあっても、画面が頻繁に切り替わって注意力を削がれることもない。これならば、ベッドサイドでも安心して置いておけるだろう。ちなみに先日発売の「Echo Hub」でも非搭載だったので、同社側で何らかの方針変更があったのかもしれない。
この他にも、本製品はスマートホームの共通規格であるMatterに対応しており、超音波モーション機能を使い、室内に入ったら自動的に照明をつけるなどの定型アクションと組み合わせての利用も行える。このあたりの拡張性の高さは、Echoシリーズならではだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.