採用されているキースイッチはHyperX独自のメカニカルスイッチ「HyperXリニアスイッチ(赤軸)」だ。ステムには自己潤滑性に優れ、摩耗にも強いPOM(ポリオキシメチレン/ポリアセタール)を使用する。ルブ済みで出荷されているため、非常に滑らかな動作だ。
キートップと接続するプラス型のステムトップを、隙間のあるウォールで覆うハーフウォール型ステムで、キートップの横ブレを軽減し、安定したタイプ感を可能にしている。また、スイッチプレートを衝撃吸収材で挟み込むガスケットマウントを採用しており、底打ち感を軽減、クリック感のないリニアなタイプ感を実現し、40gに設定されたキー荷重と合わせて軽やかな印象だ。ただし、静音キーボードではないので、環境によっては周囲への気遣いが必要かもしれない。
キートップはダブルショットPBT(2色成形)となっている。印刷ではないため摩擦によって刻印が消えることはなく、キー下のRGBライトがキレイに透過する。RGBライトは各キーだけでなく側面にも配置されており、より豊かな表現が可能だ。
キースイッチはハーフウォール型ステムを採用した、独自のHyperXリニアスイッチとなる。ホットスワップで交換でき、別売のスイッチに交換できる。キーキャップは、RGBライティングが映えるPBTの2色成形だ専用ツールのNGENUITYでカスタムできる項目は、主にRGBライティング/キー割り当て/ゲームモードでの無効化キーなど。RGBライティングは押されたキーを起点とするトリガー3種と、繰り返しパターンであるループ9種を組み合わせられる。
ループの中にはビデオキャプチャーというエフェクトがあるが、これは録画した動画の動きをRGBライティングで再現するというものだ。「こういうライティングをしたい」という動画を作成すれば、どんなライティングパターンでも設定することが可能だ。
キー割り当てはキー単体、Fn同時押しの2つのレイヤーで設定可能だ。割り当てられる機能はキーの再割り当て/マウス操作/メディアコントロール/マクロ/Windowsのショートカット/無効となっている。
このあたりは、一般的な仕様といえるだろう。ゲームモードではWindowsキーが無効化されるが、ゲームモードの設定ではAlt+Tabキーなど4種類のショートカットを追加で無効化できる。
Rise 75の設定は、プリセットという単位でNGENUITYで管理されるが、これらはGamelink機能で特定のプログラムにひも付け、自動的に切り替えられる。もちろん、ひも付けるプログラムがゲームである必要はないので、アプリケーションごとに特定のマクロやキーの再割り当てを登録しておくという使い方もできる。プリセットの内容は、プロファイルとしてキーボード本体に10個まで保存することも可能だ。
他にも、Rise 75自体のカラーバリエーションはブラックのみだが、換装用のトッププレートがホワイトとネイビーブルーの2色で展開されている。トッププレートの素材は剛性の高い肉厚なアルミ製で、ベースとは6個のマグネットで装着されている。取り付けはツールなしで簡単にできるが、ずれることもなく、しっかりと固定される。別売トッププレートには同色の回転ノブも付属するので、好みに応じて交換するといいだろう。
HyperX、ホットスワップにも対応したメカニカルゲーミングキーボード「HyperX Alloy Rise」
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