ROG Ally XはポータブルゲーミングPCだ。コントローラーまで一体化されているため、携帯型ゲーム機のように遊びたいときに“いつでもどこでも”楽しめるのが望ましい。
そこで気になるのがバッテリー駆動時間だ。そこでPCMark 10に内蔵されているバッテリーベンチマークで駆動時間を試してみることにしよう。
今回はバッテリーベンチマークの「Gaming」シナリオを使って、ターボモードとサイレントモードにおける駆動時間を計測した。結果は以下の通りだ。
先程までの結果と合わせて考えると、重量級のゲームタイトルやフレームレートを重視するゲームなら2時間程度、そうではない軽いゲームなら3時間強は楽しめそうだ。
「え、たった2時間?」と思うかもしれないが、ROG Allyで同じテストをやると1〜1.5時間程度しか持たなかったことを考えると、十分な進歩といえる。バッテリーの容量が2倍になった効果は、明らかに出ている。
もちろん、旅の途中でゲームで遊びたいとなれば、モバイルバッテリーなどで充電することも必要になる。しかし、少なくとも普段の通勤や通学でゲームを遊ぶような使い方なら、実用できるレベルになったといえるだろう。
ポータブルゲーミングPC市場は、PC業界全体でもホットな市場の1つであり、さまざまなメーカーから色々な工夫が施された新モデルが続々登場している。
ROG Ally Xは、このジャンルにおける代名詞になったROG Allyの良さはそのままに、より「持ち運んで使うこと」にスポットを当て正統進化した最上位モデルといっていいだろう。特にバッテリー持ちの改善は持ち運ぶ機器として最もシンプルかつ嬉しい強化といえる。
また好みの部分ではあるが、ボディカラーがブラックになったことで左右スティックのイルミネーションがより“映える”ようになり、その他のROG製品と並べても統一感のある見た目になった。
ASUSのROGのファンであれば、カラーをそろえて持ちたいと考える人も多いだろう。実際、ROG Allyの登場時、ブラックカラーの追加を望む声は多く、1年越しで登場したブラックカラーというだけで購入に踏み切る人も出てくるかもしれない。
そういうファンの人に向けても、基本性能の向上で「より満足度の高い1台」に仕上がったと、今回のテストでは感じた次第だ。
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