ASUS JAPANの新型ポータブルゲーミングPC「ROG Ally X」を試す パワーアップで実用性向上 マルチに活躍できる1台に先行レビュー(2/5 ページ)

» 2024年07月22日 14時00分 公開
[迎悟ITmedia]
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ROG Ally Xの各部をチェック!

 続いて、写真を交えつつROG Ally Xの各部をチェックしていこう。

 ROG Allyからの変更点として、パッと見で誰でも分かるのはボディーカラーだろう。Allyではホワイト1色であり、所々で「ブラックがあればなぁ……」という声が聞かれた。

 その声に応えてか、Ally Xではブラックボディーを採用した。ブラック派にとっては待望の新色だ。本体素材は樹脂で、マットな質感で指紋も目立ちづらい。またグリップ部には滑り止めのパターンも設けられているので、ホールド感も良好だ。

 なお先述の通り、ゲームコントローラーの位置や配列はAllyから変わりない。本体左側に左スティックと方向キー、表示ボタンと「コマンドセンター」ボタンを、本体右側にABXYボタン、右スティック、メニューボタンと「Armoury Crate」ボタンを備えている。本体上部には左右両方にバンパーボタンとトリガーボタンを、そして背面には同じく左右にマクロボタンを搭載している。

 Ally/Ally Xのゲームコントローラーの位置/配列は「Xbox コントローラー」に準拠している。パッド対応のゲームであれば、ごく一部の例外を除けば特に設定を変えることなく楽しめる。

正面 本体の正面。ROG Allyのデザインをキープしつつ、精悍(せいかん)なブラックを身にまとっている
背面 ROGロゴをモチーフにした背面の吸気スリットもAllyと同様だ。ただし、バッテリーの増量に伴う厚さと重量の増に伴い、グリップ部分の形状が少し変わっている
Ally Xのパッケージ こちらはROG Ally Xのパッケージ。基本的にはROG Allyのパッケージを踏襲しているが、ブラックボディーを採用していることもあってよりブラッキーになっている

 コマンドセンターボタンを押すと、ゲームプレイ中に本体の各種設定を変更できる。またArmoury Crateボタンを押すと、ROGブランドのハードウェア共通のユーティリティーアプリ「Armoury Crate」が起動する。

 ROG AllyシリーズのArmoury Crateはゲームコントローラーでの操作に最適化されており、ゲームランチャー機能も備えているので、快適にゲームを楽しめる。

ROG AllyシリーズのArmoury Crate ROG AllyシリーズのArmoury Crateは、ゲームコントローラー(または画面のタッチ操作)に最適化されている。お気に入りのゲームをサッと起動できるゲームランチャー機能も備えている

 Allyと同様に、ROG Ally Xの冷却機構は背面に設けられた吸気スリットから吸気し、本体上部から排気を行うようになっている。

 ゲームコントローラーでゲームを楽しむ場合、プレイ中にグリップ部分が熱を持つことはないので快適だ。ただ、画面をタッチして楽しむゲームをプレイする場合は、膝上に置くと吸気口がふさがれてしまう恐れがるので注意したい。

ボタン回り ゲームプレイ中も、コマンドセンターボタンを押せば本体設定を変更できる。必要に応じて使えば、より快適にゲームを楽しめる

 本体上部を見ると、本機の大きな変更点をもう1つ見つけられる。それはポート類の構成だ。

 Allyと同様に、Ally Xのポート類も本体上部に集約されている。しかし、Allyで備えられていた独自の「ROG XG Mobile端子」が廃止され、代わりにUSB4(USB 40Gbps)端子が搭載された。その名の通り、ROG XG Mobile端子は外部グラフィックスユニット「ROG XG Mobile」を装着するための専用端子だった。それを汎用(はんよう)性の高いUSB4端子に置き換えたことになる。

 外部グラフィックスユニット(GPUボックス)をつなぎたい場合は、ここにUSB4対応のものをつなげばグラフィックスの“強化”を図ることができる(※3)。専用端子でなくなったことで、外部グラフィックスユニットの選択肢が広がっているのはうれしいポイントだ。

(※3)全てのUSB4対応GPUボックスの動作を保証するものではありません

 他のポート類の構成(USB 3.2 Gen 2 Type-C、microSDメモリーカードスロット、3.5mmヘッドフォンジャック)に変更はない。USB4端子を含むUSB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。

 上面にある電源ボタンには、Windows Hello対応の指紋センサーを備えている。指紋を使ってサッとログインができて便利だ。

上面 ポート類は本体上部に集約されている。USB Type-C端子を2基備えているが、USB4端子には「USB 40Gbps」のロゴが配されているため、見分けが付きやすい

 本体の付属品は、ACアダプター(最大65W出力)、簡易マニュアル(保証書兼用)、紙素材のスタンドとシンプルだ。ACアダプターはケーブル一体型なので、可搬性を重視する場合は65W出力に対応するUSB PDアダプターを用意するとよいだろう。

付属品 付属品はシンプルだ
付属品 付属のスタンド(紙製)で立たせた様子。Bluetooth接続のキーボードとマウスを用意すれば、ビジネス用途にも便利に使えそうだ

 ハードウェアのスペックを一通りチェックした所で、ベンチマークテストを通してROG Allyの“実力”をチェックしていこう。

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