いよいよ「まちの広作室」の核心であるデザインワークショップの始まりだ。今回講師を務める北沢氏は、Adobe Expressアンバサダーでもある。
北沢氏は、今日のお題について軽く触れた。
Adobe Expressには、多種多様なテンプレートや自由に使える素材集「Adobe Stock」を利用できる。そのため、きれいな制作物をすぐに作れること、また背景の削除や二次元コードの作成、動画のトリミングなどを簡単に行える「クイックアクション」があること、Adobe Fireflyではプロンプトを入力するだけで画像を作れることなどが紹介された。
生成AIで作成した画像の商用利用の可否については、質問が多く寄せられるという。北沢氏は「Adobe Fireflyがトレーニング(学習)に利用しているのは、使用許諾を受けたAdobe Stock、オープンライセンス、パブリックドメインといったコンテンツだ。しかも、著作権やジェンダー、人種などに配慮して継続的に改善されている。生成物は安全だし、商用利用も行える」と解説する。
今回はAdobe Expressを使ってデザインしていくが、めぼしい素材がない場合は、Adobe Fireflyを使って素材を作ることもできる。北沢氏はFireflyを使うことのメリットとして、次の5つを挙げた。
北沢氏は特に、「思いもよらないアイデアが浮かぶ」の箇所では「そのまま使う必要はなく、プロンプトを入れて生成された画像を見て、こういうアイデアもあるのか、という気付きを得られる。それに沿った画像を作るなどして、クリエイティビティを発揮できる」と自身の経験を織り交ぜながら解説していた。
前半は参加者に触ってもらいつつ、使い方を実演でレクチャーするというプロセスが取られた。まずはAdobe Expressに統合されたAdobe Fireflyの使い方だ。
Adobe Expressのメニューの中から「生成AI」を選ぶとプロンプト入力の画面出てくるので、そこに例えば「観葉植物に囲まれた部屋 デスクとパソコン」と入力して「生成」ボタンをタップすると、ほどなくして雰囲気のある画像が生成された。
また、画像で足りない要素を付け足す方法も紹介された。先ほどのプロンプトに言葉を追加するだけだ。
その他に、「スタイル」や「構成」の追加方法も説明された。「スタイル」は生成画像の雰囲気を、「構成」は画面構成を思い通りにするのに有効だ。
これには参加者たちも「おぉ」と感嘆の声を上げていた。
続いて、画像内で「不要なもの」を削除し、その部分を違和感のないように「生成塗りつぶし」で塗りつぶす方法が解説された。
生成塗りつぶしのメリットについて、北沢氏は「せっかく良い写真を撮れたのに、『おしぼりが写りこんでしまった』とか『器が汚かった』という場合、これまでは写真を撮り直していたと思います。でも、Adobe Expressで生成塗りつぶしを使えば、それらをなかったことにできるので(撮り直す必要がないので)非常に便利です」と解説していた。
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