Qualcommの新型SoCはどうだ? Snapdragon X Plus搭載で「Copilot+ PC」準拠の2in1タブレットPC「ASUS ProArt PZ13」(HT5306)を試す(5/5 ページ)

» 2024年09月11日 12時00分 公開
[マルオマサト,ITmedia]
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快適なパフォーマンスと長時間駆動を両立

 ベンチマークテストの結果を見よう。特に言及がない限り、オペレーションモードは「パフォーマンス」を選んで計測している。

ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC テストに利用した環境

 CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のCPUスコアは、643ptsだった。Snapdragon X Elite X1E-78-100(12コア)を採用する「Vivobook S 15(S5507QA)」の6割程度のスコアで、コア数なりの差はあるが、Core Ultra 7 165H搭載機やRyzen 7 8840U搭載機のスコアを上回っているように、モバイル機としては十分に高いスコアだ。

 また、CPU(シングルコア)ではSnapdragon X Elite X1E-78-100搭載機と互角以上の良いスコアが出ており、シングルスレッド処理時にしっかりブーストが機能していることが分かる。Word/Excel/PowerPoint/Edgeを利用したオフィス作業のシミュレートであるPCMark 10 Applicationsのスコアも上々だ。

 一方、GPUについては公称性能が半分以下に低下しているだけあって、グラフィックス性能には相応の影響が見られる。3DMarkのスコアは、Snapdragon X Elite X1E-78-100搭載機の半分前後にとどまる。

ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のスコア比較
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC CINEBENCH 2024(最低実行時間10分)のオペレーションモード別スコア比較
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC Geekbench 6のスコア比較
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC PCMark 10 Applicationsのスコア比較
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC PCMark 10/Applications Battery Lifeのスコア。残量5%になるまで18時間59分動作した
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC 3DMarkのスコア比較
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマーク(1920×1200ピクセル/ノートPC標準/FSR)のスコア

 また、バッテリー駆動時間は、PCMark 10/Applications Battery Lifeでの実測で約18時間57分(ウィスパーモード/画面輝度は50%)だった。Snapdragon X Plus X1P-42-100の電力効率の良さと70Whの大容量バッテリーの組み合わせで、長時間使えることを実証している。

 動作音も静粛な部類に入り、特にウィスパーモードでは高負荷時を含めて常に静かだ。キーボードが本体から独立しているため、高負荷な処理をしてもパームレストなどが不快な熱を持つこともなく、快適に利用できる。

ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC 本機の冷却システムの概要
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC 動作音の測定結果(室温27度/暗騒音34.1dB/キーボード正面から5cmで測定)
ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC CINEBENCH 2024実行後約10分経過時点でFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温27度)。キーボードは、本体とは別パーツだけに常時快適に利用できる

先進のAIとクリエイティブ作業をカジュアルに楽しめる2in1タブレット

 ここまで、ProArt PZ13(HT5306)について詳しく見てきた。Snapdragon X Plus X1P-42-100のパワーと電力効率を生かしつつ、色再現性の高い有機ELディスプレイを採用し、オートフォーカス対応の約1324万画素アウトカメラやSDメモリーカードスロットの搭載、ペンの標準装備など、ProArtシリーズらしくクリエイティブ向けの要素を盛り込んだ製品となっている。

 ペンでの入力しやすいスタイルで使えるため、クリエイターなど新しいAIアプリとの相性も良い。Armアーキテクチャゆえ、互換性の課題やGPU性能から本格的なクリエイティブワークでは不都合が出る可能性があるが、アクティブに持ち歩いて、新しいAIやクリエイティブでの作業、エンタメをカジュアルに楽しめる製品となっている。

 希望小売価格は24万9800円だ。CPUはSnapdragon X Eliteシリーズの下位モデル搭載機としては少し高価だが、上記の付加価値を考えると理解できるところだろう。新しいAI体験が可能なCopilot+ PCの選択肢として魅力的な存在だ。

ASUS JAPAN ProArt PZ13 HT5306 Snapdragon X Plus X1P-42-100 HT5306QA-PU161W 13.3型 2in1タブレットPC Copilot+ PCはもちろん、AI機能を前面に押し出した「ProArt PZ13」(HT5306)。ハードとソフトの両面で
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