HTC NIPPONの政田雄也氏(グローバルプロダクトマーケティングマネージャー)の説明によれば、VIVE Focus Visionは従来モデルより大きな冷却ファンを採用し、全体の熱処理効率をアップさせています。これによって安定稼働が見込める他、2024年内に予定されているアップデートにより、「DisplayPortモード(有線接続モードの1つ)」による120Hzリフレッシュレートの表示も実現するといいます。
DisplayPortモードは今回の発表会のハイライトの1つでもあります。VIVE Focus VisionをゲーミングPCに接続するには、ワイヤレスとUSBが基本となりますが、後から追加されるDisplayPortモードも大きくアピールしていました。
というのも、片目あたり2448×2448ピクセル、両目で5Kピクセル解像度となるVIVE Focus Visionの性能を最大限引き出すには、広帯域な信号伝送システムが必要です。しかし、通常のUSBでは帯域幅が狭く、データを圧縮する必要があります。
その問題に対するHTCの答えが、DisplayPortの映像信号を無圧縮のまま受け取れるモードの採用ということでしょう。無圧縮の映像信号を表示できるようにすることで、高解像なVR映像を楽しむことが可能となり、高度な没入感を得られるそうです。なお同モードを利用するには「VIVE 有線ストリーミングキット(DisplayPort モード対応)」(2万9000円)が必要です。
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