Googleは9月26日、新型ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds Pro 2」を発売した。同社直販のGoogle ストア価格は3万6800円で、カラーバリエーションはPorcelain/Hazel/Wintergreen/Peonyの4色展開となる。
Pixel Budsシリーズとしては、2017年発売の初代「Pixel Buds」(左右が繋がっていた)、2020年の第2世代(左右分離の完全ワイヤレス)、2021年の廉価モデル「Pixel Buds A-Series」、そして2022年発売の「Pixel Buds Pro」に続く、Pixel Budsとしては5代目とも言える製品だ。
もちろんGoogleのフラッグシップモデルにあたり、本モデルでは本体の軽量化に加え、「Tensor A1」チップを搭載することで、オーディオ性能とともにAI機能の強化を図っている。
果たしてどのような進化を遂げたのか。発売前に試用する機会を得たので、紹介しよう。
まず、イヤフォンの形状だが、先代のPixel Buds Proから大きく変わっている。Pixel Buds A-Seriesとも異なっており、かなりコンパクトになった。実際、イヤフォンの重さもPixel Buds Proの約6.2g(中サイズのイヤーチップ使用時)から約4.7g(Mサイズのイヤーチップ使用時)と約1.5g軽量化されている。ちなみに、Pixel Buds A-Seriesの重さは約5.06gだ。言い方は悪いかもしれないが、これまでのPixel Buds的なデザインから、普通のイヤフォンになった印象を受ける。
本機は4500万もの耳の形をスキャン分析し、実際の装着テストに基づいて最も快適で安定感のある形状を設計したとのことで、多くの人にフィットするようになったとしている。固定用アーチが追加され、耳に差し込んだ後、回転して調整することで最適な位置にフィットさせることができる。
なお、正しくフィットしているかは、Pixel Budsアプリから確認することも可能だ。
イヤフォン表面は静電容量方式のタッチセンサーになっており、タップとスワイプ操作に対応している。シングルタップ/ダブルタップ/トリプルタップ/スワイプの操作は変更できないが、長押しのみ「ANCの切り替え」か「デジタルアシスタント」を割り当てられる。
実際に装着してみると、本体が小さくなったため、耳に挿して回転させるという動作が難しく感じた。また、軽くなったことも影響していると思うが、外れてしまうようなことはなかったものの、何となく耳への収まりが悪い気がした。このあたりは慣れもあるのかもしれない。
充電ケースの形状は、従来からほとんど変わっていない。パッと見で区別するのは難しいだろう。
ただ、Pixel Buds Pro 2の充電ケースには、スピーカーが搭載されている。スピーカーと言っても音楽を流せるようなものではなく、「デバイスを探す」で着信音を流すためのものだ。詳しくは後述する。
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