撮影データから最新のGoProクオリティーを確認してみましょう。まずはGoPro HERO13 Black(5.3K/60fps)で撮影した動画からご覧ください。独自の手ブレ補正機能の最新バージョン「HyperSmooth 6.0」は前モデルから採用されましたが、筆者の記憶に間違いがなければ、従来通りの十分有能だと感じる強力な補正力を発揮しています。
なお、年額1万6000円のサブスクリプション「Premium+」に登録すると、専用アプリの「Quik」(iOS、Android、macOS)上で、HyperSmooth Proという後処理機能を利用できます。さらなるブレ補正スキルが欲しいなら課金をお願いします、ということなのでしょう。
一方で、本体内手ブレ補正機能を持たないGoPro HEROですが、Quikアプリに撮影データを読み込ませた上でHyperSmooth(バーション表記なし)が利用できます。この動画は4K/30fpsで撮影したファイルを後処理で補正したものとなりますが、画質差はあれど、ブレ補正力はGoPro HERO13 Blackと同等といえますね。
シーンが一転して夜間撮影となると、GoPro HERO13 Black(4K/60fps)のアドバンテージが前に出てきます。撮影時に動きをリアルタイムで予測しながらブレ補正を行うHyperSmooth 6.0のおかげで、店の看板などの光源が入っても、歩いているときの縦ブレが目立ちにいです。
対してGoPro HERO(4K/30fps)の映像は、古い世代のGoProや、ブレ補正機能を持たないスマホの夜景動画のように、歩いているときの振動が画質に大きく影響して、にじみます。夜景撮影で使うなら三脚類に固定して定点で撮る、ということを意識したいですね。
GoPro HERO13 Blackはさらにリニア+水平ロック設定で撮影することで、さらに光源ブレを低減できます。なおこの動画(新宿・歌舞伎町で撮影)で映っている看板の電球や蛍光灯、ネオンがくたびれているものがあるのでしょうか。アンチフリッカー機能を使ってもジリジリと映像がにじんでいますが、高性能なGoPro HERO13 Blackでもフリッカーを消しきれないことがあると判断しましょう。
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