スローモーションの効果は1080p/240fpsの動画ファイルでご確認ください(720p/400fpsのバーストスローモーションは動画ファイルが壊れていたようで、検証できませんでした)。
なお、この動画はQuikではなく、1080p/240fpsの動画ファイルをPCに転送し、Premiere Pro CCで24fps(10倍スローモーション)に変えています。12秒以降はすべてスローモーションとなっています。
スマートフォンでも1080p/240fpsの動画撮影ができるモデルはありますが、ヘビーデューティーなシーンでも使いやすいアクションカムゆえに、撮影の幅を広げてくれる機能としてプッシュできますね。
GoPro HERO13 Blackにマクロレンズモッドを装着して撮影してみました。もともとGoProはパンフォーカスで撮影するカメラであり、オートフォーカスは搭載されていません。そこにマクロレンズをつけることになるわけですから、無望遠にはピントが合わなくなる...ということを覚えておきたいものです。そうしないと、次のような動画になります。
マクロなシーンからドローンのような映像になるかなと思ってGoPro HERO13 Blackを装着したアーム付き三脚をぶん回してみましたが、ピントが合っているのは葉が密集しているところのみ。なおマクロレンズモッド装着時は最短11cmから最長75cmの範囲にしかピントを合わせられません。しかも手動です。
マクロレンズモッドは基本的に固定して使うものだということを、心に刻みましょう。
超広角レンズモッドも利用シーンを選びます。日中の明るい場所であれば、逆光にさえ気を付ければ、よりワイドな画角が手に入るレンズとして安心して使えますが、夜間に使うとレンズ内での反射が多いのか、解像感の低下、ダイナミックレンジの低下など、画質を損なうことがありました。
とはいえ、ポケットサイズの魚眼レンズというのは極めて貴重な存在です。使うシーンさえ選べば、キャッチーな映像を撮るための相棒として活躍してくれるでしょう。
GoPro HERO13 BlackとGoPro HEROの2台を使ってみて、いずれも価値のあるアクションカムとして高いレベルにあると感じました。特にGoPro HEROは小さくて軽くて、操作が簡単というカメラに仕上がっており、しかもディスプレイを内蔵していることでスマホアプリを使わずとも構図を確認できるところが気に入りました。
自撮りをしないのであればフロントディスプレイはさほど重視しなくても良いため、純粋なアクションカムとして使いたい方にはGoPro HEROを強く推します。
GoPro HERO13 Blackは1つ、懸念があります。それは熱に弱いところ。バーストスローモーション撮影や、NDフィルターを装着して撮影したはずのデータが読み出せなくなり、いったい何のトラブルかと調べてみたのですが、どうやら熱がこもりすぎてシャットダウンしたときに、ファイルの保存がうまくいかなかったのではと判断しました。
前モデルのGoPro HERO 12 Blackも熱停止問題を抱えていましたが、GoPro HERO13 Blackも直射日光が当たる場所で長時間の高解像/ハイビットレート撮影していると、同様のトラブルが起きやすい様子ですね。
GoPro HERO 9とボディーサイズが変わらないまま、高性能化を進めてきたハイエンドGoPro。そろそろ熱対策のためにもボディーの大型化が必要となるのではないでしょうか。
(製品協力:GoPro)
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