今や360度全天球カメラの代名詞となりつつあるInsta360──その異色作が「Insta360 GO」シリーズです。指先サイズのボディーに超広角レンズとカメラセンサー、そしてマグネットを内蔵し、さまざまな場所に固定して自由なアングルで撮影できる独自スタイルのアクションカムです。
6月13日に発売した最新モデル「Insta360 GO 3S」は、2023年7月に発売した「Insta360 GO 3」のマイナーチェンジモデル……なのですが、見た目はそっくりでも高画質化&高性能化によって、従来機のユーザーでも買い替えたくなる魅力があります。
Insta360 GO 3Sの価格は64GBモデルが6万1800円、128GBモデルが6万5800円(いずれも税込み)です。アクションカムとしては高価ですが、それには理由があります。マグネットマウントのカメラ本体と、チルト式タッチディスプレイがついた充電ケース兼アクションポッドが分離する独自設計のカメラだからです。
本体の前面にディスプレイを持つアクションカムが増えていますが、いずれもその画面サイズは指先くらいで見づらいこともあります。大きな背面ディスプレイを前に向けて撮影範囲を確認できるInsta360 GO 3Sは、もっとも自撮りがしやすいアクションカムだと断言できます。
カメラ本体をアクションポッドに収めた状態でも、取り外しても撮影ができます。便利なのは、取り外した状態でもカメラの画角をアクションポッドのディスプレイで確認できるところです。ワイヤレスで映像を伝送するため、アクションポッドをリモコン&モニターディスプレイとして使うことができます。
Insta360 GO 3SはmicroSDメモリーカードなどのメモリーカードスロットがなく、本体内部のストレージにしか動画/写真を記録できません。ある程度データがたまってきたら、有線またはワイヤレスでデータをスマホやPCに移し替える必要があります。
Wi-Fiは「802.11a/n/ac」に対応しています。ワイヤレスでの通信速度は決して速いものではありません。撮影後すぐSNSなどにアップロードしたいときはスマートフォンを使いますが、日々の撮影データの保管にはPCを使いたいところ。PCとInsta360 GO 3SをUSBケーブルで接続し、専用編集ソフトであるInsta360 Studioで読み込ませましょう。
アクションポッドのクイックボタンと、Insta360 GO 3本体下側にあるGO 3ボタンは、アクションポッドのメニューから呼び出す機能/設定を変更できます。お気に入りの撮影モードをセットすることで、すぐに撮影に入れる仕組みになっています
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