プロナビ

私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜ストレージ編〜情シス目線のビジネスPC選び(2/2 ページ)

» 2024年10月11日 18時45分 公開
[Yukito KATOITmedia]
前のページへ 1|2       

後から変更できないストレージ容量 必要量をしっかり見積もろう

 ビジネスPCの多くは持ち運びしやすいノートPCを採用することがほとんどだが、一昔前と比べると、どのモデルも薄型/軽量化を実現していることが多い。

 その理由の1つとして、昨今発売されているビジネスPCは、一昔前と違ってほぼ全てのモデルでSSDが採用されている。SSDはHDDと比べると、モーターなどの可動部品がなく、基板とチップのみで構成されるため、非常に薄く、低電力で高速なストレージを実現できる。

 さらに、最近のモデルはSSDを搭載するスロットを用意せずに、システムボードに直接はんだ付けすることで、製造過程の効率化とPC本体のさらなる薄型化を実現している。

 メーカーの視点だけでなく、ユーザーの視点から見ても、省電力かつ高速で、薄くて軽いとなれば非常に大きなメリットを受けられる。

 しかし、その一方でメーカー出荷時からシステムボードにSSDがはんだ付けされているということは、後から大きな容量のSSDに交換するといったことができない。

 そのため、ストレージ容量が足りなくなったら不要なファイルを削除するか、PCの買い換えが必要となってしまう。よってストレージを選定する場合、余裕を持った容量を確保することが非常に重要だ。

 他のパーツを選ぶときにも実施している内容だが、社内の業務を洗い出し、業務でどの程度のデータを扱うのかを検討し、3〜4年の間で容量不足に陥らないような見積もりを立ててから、ストレージのサイジングを必ず行うようにしたい。また、ストレージ容量はファイルを保存するだけでなく、アプリケーションのアップデートや仮想メモリにも使われる。あまりにも容量が少ないと、アプリの起動や動作不良にも繋がるため、かなり余裕を持たせたほうがよい。

高価な大容量SSD、限られた予算……どうする?

 さて、ストレージのサイジングを行った上で、必要な容量が分かったとして次に立ちふさがる壁は、SSDのコストではないだろうか。

 例えば、富士通の13.3型ビジネスノートPC「LIFEBOOK U9313/NW(Core i5)」を購入検討したとして、必要なSSDの容量が1TBだったと仮定しよう。BTOでストレージのカスタマイズを行い、SSDを1TBに変更すると、4万9500円の追加費用が発生する(記事執筆時点)。

photo LIFEBOOK U9313/NW(Core i5)のストレージカスタマイズ画面

 予算に余裕があり、SSDカスタマイズの費用が許容できるのであれば、そのまま発注すれば良いのだが、予算に余裕がない場合はどうすれば良いだろうか。

 この場合、「CPUのモデルをダウングレードする」「薄型軽量なモデルの採用を諦める」といった選択肢もあるが、あらためてデータの保存方法について再考するということも提案したい。

 例えば、PCローカルで全てのデータを管理するのではなく、「社内にファイルサーバを用意して、使用頻度が低いデータを退避する」「法人向けクラウドストレージを契約して、データの保存場所として利用する」といった方法を採用すれば、本体のストレージ容量をそこまで大きくしなくても問題ないケースもある。

 むしろ、手元のPCにしかデータが無い状態が横行すると、PC故障時にデータが消失するリスクもあるため、必ずしも業務で取り扱う全てのデータを保存できるPCを用意する必要はないともいえる。

 ストレージのサイジングは、扱うデータのサイズがどれほど膨れ上がるのか、ファイルサーバやクラウドストレージの有効活用など、検討事項が非常に多く意外と面倒なのが正直なところだ。

 しかし、冒頭でも述べた通り、最近のモデルはストレージが換装できないため、ストレージのサイジングを中途半端に行うと、後で取り返しの付かない状態に陥るため、面倒くさがらずに丁寧なサイジングを心掛けるようにしよう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  4. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  5. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  6. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  7. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  8. Arm版Windows 11は“普通”に使えるのか? 「FMV UQ-L1」で試して分かった快適さと“鬼門” (2026年07月22日)
  9. 「Windows 10 October 2018 Update」の再配信でMicrosoftが失ったもの (2018年12月10日)
  10. Windows 11 バージョン 24H2/25H2搭載のデル製PCに6月のプレビュー更新を適用するとパフォーマンス低下の恐れ 「帯域外更新」で対処 (2026年07月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー