“14型で約634g(ムサシ)”の直販モデルも! 富士通クライアントコンピューティングが「FMV LIFEBOOK」の新モデルを投入(1/2 ページ)

» 2024年10月15日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は10月15日、個人向けノートPC「FMV LIFFEBOOK」の新モデルを発表した。店頭販売モデルは10月18日から順次発売される予定で、直販(富士通 WEB MART)限定モデルは10月15日から受注開始、10月下旬(一部モデルのみ11月中旬)から出荷開始となる見通しだ。

新モデル FMV LIFEBOOKの新モデル
FMV NOW 新モデルは「FMV NOW――FMV has the answer NOW」というメッセージを掲げてプロモーションを行うようだ

LIFEBOOK UH:14型モバイル最軽量の「634g(ムサシ)」登場

 14型モバイルノートPC「LIFEBOOK UHシリーズ」の新モデルは、2023年モデルの基本デザインやコンセプトを引き継ぎつつ、CPUをNPU搭載の「Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)」に刷新したことが特徴だ。また、本モデルをベースとする直販限定の「FMV Zero(LIFEBOOK WU5/J3)」については、専用パーツを用いることで14型WindowsノートPCとしては世界最軽量(FCCL調べ)となる約634g(ムサシ)を実現している(※1)。店頭販売モデルの想定販売価格は以下の通りだ。

  • LIFEBOOK UH-X/J3(軽量モデル):27万円強
  • LIFEBOOK UH90/J3(バッテリー容量重視モデル):27万円強

(※1)約634gの構成は11月中旬から出荷予定。なお、約634gは1TB SSDを搭載した場合の標準重量

UH-X 店頭販売の軽量重視モデル「LIFEBOOK UH-X/J3」は約675gで、Windows 11 Proをプリインストールするビジネスパーソン向けモデルという位置付けだ。カラーはピクトブラックのみとなる
UH90 バッテリー容量重視モデルの「LIFEBOOK UH90/J3」はパフォーマンスとバッテリー駆動時間を重視するユーザー向けのモデルで、左からシルバーホワイト、フロストグレー、ピクトブラックの3色から選べる
FMV Zero 直販限定の「FMV Zero」はUH-X/J3をベースにオールブラックにした直販限定モデルで、特にLIFEBOOK WU5/J3については専用パーツを用いることで約634g(ムサシ)を実現している

 CPUはUH-X/J3がCore Ultra 7 155U(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)、LIFEBOOK UH90/J3とがCore Ultra 7 155H(Pコア6基+Eコア8基+LP Eコア2基)を搭載している。メモリは両者共に16GB(LPDDR5X-7467)で、ストレージは512GBのSSD(PCI Express 4.0接続)となる。直販モデルの場合、CPU/メモリ/ストレージの選択肢は以下の通りとなる(太字は店頭販売モデルにはない)。

  • FMV Zero LIFEBOOK WU4/J3(軽量)/FMV Zero LIFEBOOK WU5/J4(最軽量)
    • CPU
      • Core Ultra 5 125U(Pコア2基+Eコア8基+LP Eコア2基)
      • Core Ultra 7 155U
    • メモリ(LPDDR5X-7467):8GB/16GB/32GB64GB
    • SSD(PCI Express 4.0):256GB/512GB/1TB2TB
  • LIFEBOOK WU2/J3(軽量)
    • CPU
      • Core i3-1315U(Pコア2基+Eコア4基)
      • Core Ultra 5 125H(Pコア4基+Eコア8基+LP Eコア2基)
      • Core Ultra 7 155H

 なお、UH90/J3とWU5/J3は「Intel Evo Editionプラットフォーム」に準拠する。

 OSはUH90/J3がWindows 11 Home、UH-X/J3がWindows 11 Proをプリインストールする(直販モデルは選択制)。店頭販売モデルは「Microsoft Office Home and Business 2024」のライセンスと「Microsoft 365 Basic」の1年間利用権が付属する(直販モデルは選択制)。

 ディスプレイは1920×1200ピクセルの14型液晶で、WU5/J3については他モデルよりも軽量化したディスプレイモジュールを搭載している。Webカメラはプライバシーシャッター付きで、フルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応する約207万画素センサーを搭載している。

 キーボードはCopilotキー付きの日本語配列で、かなの印字はない。ただし、WU2/J3についてはカスタマイズ(CTO)オプションで「かな印字付き」を選択可能だ。UH90/J3についてはLEDバックライトも備えている。

キーボード UHシリーズの店頭販売モデルのキーボードには、かなの印字がない。直販モデルのうち、LIFEBOOK WU2/J3ではカスタマイズ(CTO)オプションとして「かな印字付きキーボード」が用意されているので、どうしてもかな印字が必要な場合は直販サイトで購入しよう

 ポート類は、左側面にUSB Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) Strandard-A端子とイヤフォン/マイク端子を、右側面にmicroSDメモリーカードリーダー、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、HDMI出力端子と有線LAN(1000BASE-T)端子を備える。

 USB Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。この端子のUSB端子としての仕様はモデルによって以下の通りとなる。

  • UH90/J3、WU2/J3(一部構成):Thunderbolt 4(USB4)
  • その他:USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C

 ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetoothに対応する。WU2/J3については、CTOオプションで5G通信モジュール付きを選ぶこともできる。

左側面 LIFEBOOK UH90/J3の左側面
右側面 LIFEBOOK UH90/J3の右側面

 ボディーサイズは約308.8(幅)×209(奥行き)×15.8〜17.3(厚さ)mmで、店頭販売モデルの重量は以下の通りとなる。

  • UH-X/J3:約675g
  • UH90/J3(シルバーホワイト/フロストグレー):約858g
  • UH90/J3(ピクトブラック):約848g

 なお、全モデル共に「MIL-STD-810H(MIL規格)」に定める8項目の耐衝撃/耐環境性能を満たしている。

世界最軽量 2023年モデルから14型に移行したLIFEBOOK UHシリーズだが、それ以前の13.3型モデルで打ち立てた「ムサシ」を諦めきれなかったFCCLの開発陣は、14型モデルでの「ムサシ」を目指すことにした
パーツ パーツ群の細かな軽量化を施した上で、LIFEBOOK WU5/J4では「液晶パネル」「バッテリー」「パームレストカバー」も“専用品”を用いることで1TB SSD構成において「ムサシ」を達成できた
並べる 左は13.3型の最軽量モデル、右は14型の最軽量モデル。どちらも「634g」となっている
最軽量モデル 最軽量モデルも含めて、MIL規格に定める8項目の耐衝撃/耐環境性能を満たしている。日本での利用環境を踏まえたFCCL独自の試験も加えてることで、より安心して使えるようにしているという
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