クリエイターを意識した2画面有機ELノートPC「GPD DUO」は12月13日発売 25万700円から(予約で値引き+おまけ付き)

» 2024年10月25日 17時45分 公開
[井上翔ITmedia]

 天空は10月22日、Shenzhen GPD Technology製ノートPC「GPD DUO」を12月13日に発売することを発表した。同社の直販サイト「GPD Direct」での販売価格は25万700円〜32万5000円だが、事前予約した場合は24万6700円〜32万1000円で購入できる上、予約購入特典ももらえる。本製品は、天空と取引のある家電量販店でも販売される予定だ。

GPD DUO GPD DUO

GPD DUOの概要

 GPD DUOは、2880×1800ピクセルの13.3形有機ELディスプレイを2基搭載するクラムシェル型ノートPCだ。昨今、ノートPCと一緒にモバイルディスプレイを持ち歩くビジネスパーソンが増えていることを鑑みて、「一緒に持ち歩くくらいなら、モバイルディスプレイを一体化したノートPCがあってももいいのではないか?」との発想から生まれたのだという。

生産性を高める 生産性を高める観点から、PCのデュアルディスプレイ環境を整える人が増えている
持ち歩くの大変 その観点から、ノートPCと一緒に持ち運ぶモバイルディスプレイも普及してきている。しかし、別々に持ち運ぶことによる課題も生じている

 有機ELディスプレイはグレア(光沢)加工で、Corningの強化ガラス「Gorilla Glass」によって保護されている。クリエイターの利用を想定して、Adobe RGBの色域を100%カバーするパネルを採用しており、色再現性が重要なシーンでも使いやすい。パネルの輝度は最大500ニトで、リフレッシュレートは最大60Hzとなる。

 パネルはマルチタッチ操作とペン入力に対応している。ペン入力は「MPP 2.0」規格に準拠しており、4096段階の筆圧検知にも対応している。ペンは別売だが、直販サイトではMPP 2.0対応ペンとのセット購入も可能だ。

デュアルディスプレイ デュアルディスプレイを搭載することで、ビジネスシーンでの利用効率が高まる
クリエイター クリエイター向けアプリも、デュアルディスプレイで使うと作業効率が上がる

 ディスプレイは、基部に直接つながっている方が「メイン」、メインディスプレイに連なっている方が「サブ」という扱いとなる。

 サブディスプレイは360度ヒンジでメインディスプレイと連結されており、さまざまなスタイルで使えるようになっている。また、サブディスプレイはDisplayPort Alternate Modeによる映像入力に対応している。同規格の映像出力に対応するUSB Type-C端子を備えるデバイスとつなげば、サブディスプレイをモバイルディスプレイとして使うことも可能だ。

 Webカメラは約500万画素で、メインディスプレイの上部に備わる。

ディスプレイ サブディスプレイはメインディスプレイの背面に回したり、タブレットスタイルで使う際のディスプレイとして使ったりできる
サブディスプレイ サブディスプレイ側には、映像入力用のUSB Tpe-C端子が備わっており……
入力中 DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応するデバイスをつなげば、写真のように映像を映し出せる
4画面 本体のUSB Type-C端子×2またはUSB Type-C端子+HDMI出力端子を使えば、本体と合わせて4画面の同時出力が可能だ。デイトレーダーにお勧めだという

 APU(GPU統合型CPU)は、Ryzen 7 8840U(8コア16スレッド)またはRyzen AI 9 HX 370(12コア24スレッド)を搭載している。Ryzen 7 8840Uモデルは最大16TOPS、Ryzen AI 9 HX 370モデルは最大50TOPSの処理能力を持つNPUを備えており、推論ベースのAI(人工知能)を利用するアプリではパフォーマンスの大幅な向上を期待できる。

 Ryzen AI 9 HX 370モデルについては「新しいAI PC(Copilot+ PC)」の要件を満たしているが、Copilot+ PCとして販売する予定は現時点ではないという。キーボード(米国英語配列)にもCopilotキーはない。

 メモリの容量はRyzen 7 8840Uモデルが32GB(LPDDR5X-6400)、Ryzen AI 9 HX 370モデルが32GBまたは64GB(LPDDR5X-7500)となる。ストレージはPCI Express 4.0接続のM.2 SSD(Type 2280)で、容量はRyzen 7 8840Uモデルが1TB、Ryzen AI 9 HX 370の32GBメモリモデルが1TB、Ryzen AI 9 HX 370の64GBメモリモデルが2TBとなる。

 なお、M.2 SSDスロットは2基装備しており、空きスロットにはType 2280のSSDモジュールをもう1台搭載可能だ。

Ryzen AI 9 HX 370 中位/上位モデルはRyzen AI 9 HX 370を搭載している。ハードウェア的には新しいAI PCの要件を満たしているが、Copilot+ PCと銘打って販売する予定はないそうだ
キーボード キーボードは米国英語(US)配列となる。見た目はすっきりとしていて、癖もなく打ちやすい。ただし、Copilotキーは備えていない

 ポート類は左側面に3.5mmイヤフォン/マイク端子、SDメモリーカードスロット、USB4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子を、右側面にUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2を、背面に有線LAN(2.5GBASE-T)端子、OCuLink端子とHDMI出力端子を備えている。

 USB4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子は、USB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。電源入力は最大100Wで、約29分で50%充電可能だ。バッテリー容量は80Wh(定格)と大きめとなっている。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3に対応する。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面のポート類
OCuLink OCuLink(またはUSB4端子)で外付けGPUボックスを接続すれば、5画面以上の出力も可能だ

ラインアップと価格

 GPD DUOの直販サイトにおける販売価格は以下の通りだ(括弧内は事前予約した場合)。

  • Ryzen 7 8840U/32GBメモリ/1TB SSD:25万700円(24万6700円)
  • Ryzen AI 9 HX 370/32GBメモリ/1TB SSD:29万4000円(29万円)
  • Ryzen AI 9 HX 370/64GBメモリ/2TB SSD:32万5000円(32万1000円)

 直販サイトで事前予約して購入した場合、以下の特典が無料でプレゼントされる(本体と一緒に届けられる)。

  • 専用PCケース
  • USBメモリ
  • 液晶クリーナー
  • マルチカードリーダー
  • イヤフォン
ラインアップ 日本国内でのラインアップ

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