Amazfit T-Rex 3は、AI音声操作サービス「Zepp Flow」に対応している。これは2024年7月に開始されたサービスで、OpenAIのGPT-4oを利用することで、自然言語で話しかけるだけでスマートウォッチの各種操作を行えるというものだ。
スマートウォッチの設定や操作は、特に初めて使うモデルの場合、どのメニューがどこにあるのかを覚えるのが大変だ。Zepp Flowはその大変さを緩和できるもので、例えば「常時表示モードをオンにしてください」「ランニングを始めてください」「昨夜の睡眠の質はどうですか」といった具合に聞くことが可能だ。この他にも、音声でタイマーを設定したり、AndroidのみとなるがLINEやSMSに返信したりもできる。
Zepp Flowは、音声でスマートウォッチの各操作を指示できる。なお、T-Rex 3はスピーカーを内蔵していないため、音声での返信は行われない。初期設定では、「SEL」ボタンの長押しでZepp Flowを起動可能だ。Amazfitのスマートウォッチは他モデルでもバッテリー持ちが良いのだが、T-Rex 3も標準的な使用で最長27日という長いバッテリー駆動時間を誇っている。といっても、この「標準的な使用」はかなり限定的な使い方なので、ここまで持つことは少ないだろう。
公式にはハードな使用で13日となっており、こちらの方が実際の使用感覚に近い。画面の常時表示オン/1日約80分のウォーキング(GPS使用)/1日約8時間の睡眠モニタリング/各種通知をオンという状態で丸3日使用したところ、バッテリー残量は56%となった。この使用環境では約1週間のバッテリー持ちといったところだ。毎日GPSを使わないのであれば、もっとバッテリーは持つだろう。
充電には、専用の充電台を使用するのは他のスマートウォッチと同様だ。ただし、少し珍しいのはケーブルが分離型になっているだけでなく、ケーブル自体がパッケージに付属しない。
登山向けやアウトドア向けとうたわれてしまうと、普段使いには向かないという印象を受けてしまうが、Amazfit T-Rex 3に関しては、そんなことはなく、デザイン的にもスーツ姿で身に着けていても違和感はない。就寝時に身に着けると邪魔にならないとは言わないが、重さもベルト込みで約68.3g(実測で68g)と見た目の割には重くない。機能的にも日常使いに不足はないので、アウトドア系デザインが好きな人にはぜひ試してほしい製品だ。
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