それでは、ベンチマークテストの結果を見よう。特に記載のない限り、Mouse Control Centerで選択できる動作モードは「バランス」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で統一している。参考として、2023年にレビューした「MousePro G4-I5U01BK-B」(Core i5-8250U搭載)などのスコアも掲載している。
結果を見ると、CPUのシングルスレッド性能やGPU性能は高い一方、CPUのマルチスレッド性能にはやはり同時処理スレッド数が少なくなった影響が見られる。本製品は1kg以下のフォームファクターなので必ずしも性能をフルに引き出すことにこだわっていないこともあるが、性能面だけを見ると地味な印象は否めない。
もっとも、MousePro G4の旧世代機との比較では性能面でも圧倒しており、ビジネス向けの薄型軽量モバイル機としては非常に優秀なパフォーマンスであることには疑いはない。
加えて、バッテリー駆動時間も優秀だ。PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、2世代前のCore i5-1235U搭載モデルの2倍以上駆動した。本製品は54Whで旧世代機は37Whとバッテリー容量が異なることもあるが、ボディーを軽量化してさらにバッテリー容量を増やせているのは、メモリも統合したLunar Lakeならではのシステムの実装面積の小ささや放熱の容易さなどが影響していると思われる。
動作音については、従来機とアイドル時はほぼ無音で、高負荷時はそれなりに大きな音がするものの、静音モードならば高負荷時でもアイドル時とほぼ変わらない動作音で利用できる。発熱も全体に低く、特に手がよく触れるパームレストは高負荷時でも30度以下に保たれており、気温が高い季節でもストレスなく運用できそうだ。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのテスト結果。画面輝度は50%、Windows 11の電源設定は「最適な電力効率」で行った。バッテリー残量3%になるまで15時間以上駆動したマウスコンピューターの直販サイトでの販売価格は、23万9800円となっている。約946gの軽量かつ頑丈なボディーと長時間のバッテリー駆動を両立させつつ、AIを活用した高度なカメラ効果やプレゼンスセンシング、ビデオ会議向けのサウンド機能などを備えた内容は価格に見合う。
ベンチマークテストで確認できたように、2世代前のモデルからの進化は、性能的にもバッテリー駆動時間としても歴然で、さらにCopilot+ PCの要件を見たすPCならではのAIの魅力も加わっている。新CPUの搭載により、薄型軽量ビジネスモバイルとしてのステージがグッと上がったといってよいだろう。営業職のビジネスパーソンや学生の方など、どこにでも気軽に持ち運べるPCが欲しい人にとっては要注目の存在だ。
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