ハーマンインターナショナルの有線イヤフォン「JBL Quantum 50C」は、ゲーミングイヤフォンをうたっている。直販価格は4950円で、他のECサイトや家電量販店での実売価格もおおむね同額だ。
ヘッドフォンやヘッドセットには、ゲーミングモデルが複数出ている。しかし、イヤフォンでゲーミングを掲げるものは多くない。どこがどう“ゲーミング”なのか――ハーマンインターナショナルから実機を入手したので、ちょっと見てみよう。
名前を聞いて気づいた人もいるかもしれないが、Quantum 50Cは「JBL Quantum 50」の後継商品となる。
8.6mmドライバーやボイスフォーカスマイクを中心に、基本的な外観はQuantum 50とほぼ同じだ。強いて外観の違いを見いだすと、3.5mmプラグ周辺のカラーがオレンジからブラックになっている。
しかし、見た目からは分からないスペックアップも行われている。1つがハイレゾ対応だ。従来モデルは再生周波数帯域が「20Hz〜20kHz」だったが、本モデルでは「20Hz〜40kHz」となった。帯域の上限が広がったことで、ハイレゾ再生に対応した格好だ。
もう1つが、USB Type-C接続への対応だ。「え、3.5mmプラグが付いてるんだよね?」と思った人はするどい。本製品はUSB Audio準拠のUSB Type-Cオーディオアダプターを付属する形で対応している。
最近はスマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCでも3.5mmイヤフォン/マイクジャックを省くモデルも少なくない。USB Type-C接続にも対応することで、接続できるデバイスの“幅”は広がっている。スマホ/タブレットやPCはもちろん、USB Type-C端子を備えるゲーム機やVRデバイスにも利用可能だ。
なお、USB Type-Cオーディオアダプターをインターネットに接続されたWindows PCにつなぐと、「JBL QuantumENGINE」というユーティリティーアプリが自動的にインストールされる。本アプリの詳細については後述する。
他の特徴は、先代のQuantum 50を引き継いでいる。
3サイズのイヤーチップに加えて、イヤフォンと耳との隙間を埋めるための「エンハンサー」も付属しており、通常のインイヤータイプのイヤフォンと比べると外部の音をカットしやすくなっている(Mサイズのイヤーチップとエンハンサーはあらかじめ装着済み)。
また「リモコン」と「マイク」が別体で、マイクがちょうど口元に来るように工夫されている。この手のイヤフォンマイクでは、リモコンとマイクが一体化されていることも珍しくなく、「マイクが口元に来ない」あるいは「手を大きく動かさないとリモコンを操作できない」といったこともよくある。リモコンとマイクを別体とすることで、声はより拾いやすく、リモコン操作はよりやりやすくなっている。
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