ここ数週間、Quantum 50Cをいろいろな環境で使ってみているのだが、何よりも良いことはエンハンサーによる遮音効果だ。
実売価格を考えれば仕方のないことだが、本製品にはアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能はない。しかし、エンハンサーによって周辺の音はある程度遮られるので、値段の割に没入感は高い。集中力が求められる「ゲーミング」において、手頃な価格でその環境を手に入れられるというのは素晴らしいと思う。
また、マイクから独立したリモコンの操作性も良好だ。JBLロゴのある側には受話ボタンが、その反対側にはスライド式のボリュームとマイクスイッチを備えているのだが、スイッチでとっさにマイクをミュートできるのは非常に助かる。スマホでの音声通話や、PCでのビデオ会議の際に何度も使った。
先述の通り、インターネットに接続されたWindows PCであれば、付属のUSB Type-Cオーディオアダプターをつないだ際にJBL QuantumENGINEがインストールされる。このアプリを使うと「イコライザー」「JBL QuantumSURROUND」「マイク」の設定を行える。
JBL QuantumSURROUNDを使うと、7.1chの「より広がりのあるサウンド」(いわゆる「空間オーディオ」)再生が行える。頭のサイズを「S」「M」「L」から選んで効果を設定できるが、頭の直径(10〜20cmの範囲で1mm単位)を入力すればより高い精度で効果を得られる。
ただし、USBオーディオアダプターの出力設定によっては有効にしても効果を得られないこともある。
また、本アプリはUSBオーディオアダプターを経由してQuantum 50Cをつないだ場合のみ有効だ。3.5mmプラグで直接つないだ場合は利用できないので気をつけたい。
先代のQuantum 50と比べると、Quantum 50Cの価格は1800円弱上がっている。ただ、スペックアップの内容や利用できるようになった機能を加味すると、十分に許容できる。
主にゲームで「ヘッドセットが欲しいけれど、耳を覆うようなものはちょっと……」と思っている人や、いろいろなデバイスで使えるイヤフォンマイクを探している人は、Quantum 50Cをチェックしてみてほしい。
JBL、ハイレゾ対応の有線ゲーミングイヤフォン「Quantum 50C」など2製品
「JBL Tune 310C USB」レビュー USB Type-C接続×ハイレゾ対応でAndroidスマホやiPhone 15シリーズにもお勧め!
JBLの有線ゲーミングイヤフォン「JBL Quantum 50」はゲームに役立つのか試した
「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す
その手があったか! 「JBL TOUR PRO 2」のタッチ操作可能な充電ケースとサウンドに驚くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.