まさかの“キーボード不要説”までさく裂した「HHKBユーザーミートアップVol.8」潜入レポート 132万円のHHKB Studio実機やニッポン放送吉田尚記氏も登場(1/4 ページ)

» 2024年11月20日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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 合理的なキー配列、コンパクトさ、そして壊れにくさで定評のあるキーボードが「Happy Hacking Keyboard」(以下、HHKB)である。2023年10月、マウス操作も含めた入力操作のほとんどを最小の手の動きで実現する「HHKB Studio」が登場し、大きな話題を呼んだ。約1年後の24年10月2日には、純白の「」モデルが追加され、さらに注目を集めた。

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 このように順当な進化を遂げるHHKBを愛してやまないユーザーたちが一堂に会するイベント「HHKBユーザーミートアップVol.8」が11月7日にベルサール神田(千代田区)で開催された。例年通り、HHKBのこれまでの歩みやオーバービュー、また、HHKBエバンジェリストを招いてのトークセッションが行われた。その様子をレポートする。

「HHKBユーザーミートアップVol.8」 「HHKBユーザーミートアップVol.8」

HHKBの快進撃! 60万台突破の軌跡

 HHKBが誕生したのは1996年12月20日で、間もなく28周年を迎える。PFUの清水康也氏(常務執行役員)は「四半世紀以上も(製品を)育てていただいたのは、熱量の高いファンからのサポートのおかげ」と、まず感謝を述べた。

PFU 常務執行役員 清水康也氏 PFUの清水康也氏(常務執行役員)

 2023年には、27年ぶりとなる新機軸のHHKB Studioが登場した。同製品には予想を超える反響があり、2日連続でSNSでのトレンド入り、1カ月半で半年分の受注、同社Webサイトへの史上最高のアクセス数などを記録したという。

 PFUの本社所在地と関係の深い、能登半島地震についても清水氏は触れた。奥能登では被害が大きく、液状化現象により自宅が傾いていまだに自宅へ帰れない人もいるという。特に復興が進んでいないのが、現地の伝統工芸を支える輪島塗の工房だ。

 「2006年に(HHKB Professional HG/HG JAPANで)コラボさせてもらった『大徹八井漆器工房』(だいてつやついしっきこうぼう)も大打撃を受けている」と清水氏。そこで復興応援のためMakuakeプロジェクト「能登半島地震復興応援 Re:Japan」を立ち上げた。

 これは輪島塗の技法で、HHKB StudioのキートップセットまたはアクセントとなるEscキーやCtrlキーに、漆塗りを施したものをリターンとして提供するというものだ。

 「開始からわずか数分でEscキーまたはEscキーとCtrlキーのセットは完売。132万円もする漆塗りキートップとHHKB Professional Hybrid Type-Sのセットも4組が完売するなど、みなさんの温かい心意気に感動しました。ありがとうございます」(清水氏)

「能登半島地震復興応援 Re:Japan」プロジェクト Makuakeで行っていた「能登半島地震復興応援 Re:Japan」プロジェクトサイト
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