1月30日(米国太平洋夏時間)、NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 5090」を搭載するグラフィックスカードが発売される。日本における税込み想定販売価格は39万3800円からと、先代の「GeForce RTX 4090」のスタート価格(29万8000円〜)と比べると、10万円弱高価だ。
ITmedia PC USERは、NVIDIAが自ら設計したグラフィックスカード「GeForce RTX 5090 Founders Edition」(日本未発売)を先行レビューする機会を得た。この記事では、先代からさらに“刷新”されたそのパッケージをじっくりとチェックしていく。
GeForce RTX 40シリーズのFounders Editionは、それ以前からパッケージ(箱)のデザインを一新し、「閉じると細長い直方体で、開くときれいな三角柱」になることが特徴だった。そのこともあり、輸送用の保護箱もやや大きめだった。
それに対して、GeForce RTX 5090 Founders Editionの保護箱はかなりコンパクトだった。「これは、またパッケージが変わったのでは……?」と思って見てみたら、案の定パッケージは無地のボール紙となった。パッケージには余計なギミックもなく、中身(グラフィックスカード)より少し大きい。
恐らく、サステナビリティー(持続可能性)を考慮する観点で、このようなパッケージとなったのだろう。
先代と比べると、パッケージは非常にシンプルになった。上下の矢印方向に引き上げると、箱全体を開けられるようになる。なお、このパッケージにはカード本体にしか入っておらず、電源変換ケーブルは別の小さな箱に入れられているNVIDIAのジェンスン・ファンCEOがCES 2025の基調講演において手にしたGeForce RTX 5090 Founders Editionは、何と先代よりもコンパクトになっていた。2連ファンを使った「ダブルフロースルーデザイン」を採用することで、約137(高さ)×304(長さ)と2スロット厚に収めたのだという。
先代よりもコンパクトなのに、最大で2倍の性能が発揮できるとなると驚きしかない……のだが、これはあくまでFounders Editionのみで、パートナー企業のグラフィックスカードを見るといずれも3スロット厚かつ超尺設計のようなので、NVIDIA“純正”であることを生かした設計といえる。
カードの上側。本カードは下側にある2連ファンから空気を思い切り吸い込み、上側にある放熱フィンにぶつけて排気する設計となっているので、カードの上方には放熱の邪魔になるものを配置しない方が良いかもしれないCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.