展示の“主力”は、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1/シリーズ2)またはIntel Arc Graphicsを備えるノートPCだ。主要なPCメーカーが、各社を代表する特徴的なモデルを持ち寄り展示していた。
その中から、個人的に強く目に留まった2モデルを紹介する。
Dynabookは、1月23日に発表したばかりの法人向け14型ノートPC「dynabook X94」を展示していた。dynabook Xシリーズの特徴である「セルフ交換バッテリー」機構を維持しつつ、Core Ultra 200Vプロセッサを搭載することで「Copilot+ PC(新しいAI PC)」にも準拠している。
ただ、このX94はよく見ると外観が本来のX94とは“違う”。実は今回展示されたのは未発表と思われるX94の海外仕様で、日本では存在しない米国英語(US)配列のキーボードを搭載していた。
Dynabookは海外において「Satellite(サテライト)」「Tecra(テクラ)」「Portege(ポーテジェ、※2)」といったサブブランドを継続採用しているが(日本では廃止済み)、本製品はプレミアムモバイルラインのPortegeに属するようだ。
(※2)正確には、2つある「e」はアキュートアクセント(アクサンテギュ)付き
展示会場で「dynabook X94」として展示されていた、dynabook Portegeの新モデル。日本向けモデルにはないUSキーボードを搭載する構成で、パームレストの右下には日本向けモデルでは消え去ってしまった「Porterge」ロゴも付いている。Dynabookは海外向けには日本にない装備を備えるモデルを複数リリースしているので、そういうモデルを日本でも見たいと思ってしまう富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、1月16日に発表したばかりの「FMV Note C」を展示していた。Z世代の社員が主導する社長直轄プロジェクト「FMV From Zero Project」から生まれたモバイルノートPCで、いろいろな意味で従来のFCCL製ノートPC(LIFEBOOKシリーズ)とは“違う”要素を打ち出していることが特徴だ。
本製品は1世代前の「Core Ultra(シリーズ1)」を搭載している。最新のCore Ultra 200Vプロセッサを搭載するモデルであれば「FMV Note U」を持ってくるという選択肢もあったはずだが、あえて本モデルモデルを持って来たところに、FMVの“変化”を感じ取ってほしいというFCCLの意欲が表れた結果なのかもしれない。
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