Microsoftは2月13日(米国太平洋時間)、PCメーカーなどが「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」のインストールイメージを展開する新規PCが満たすべきCPU/SoCの要件を公表した。新しい要件ではIntelのCPU/SoCのうち第8〜10世代Coreプロセッサ(※1)と、QualcommのPC向けSoCの一部(※2)が要件外(サポート対象外)となり、第11世代以降のCoreプロセッサや新しいSnapdragonの搭載が求められるようになった。
(※1)同一/類似アーキテクチャのCeleron/Pentiumプロセッサと、ごく一部の第7世代Coreプロセッサを含む
(※2)Snapdragon 850、Snapdragon 7c Gen 1/2、Snapdragon 8c、Snapdragon 8cx(Gen 1)
なお、この要件はあくまでもインストールイメージを新規PCに展開する場合の要件(PCへのプリインストールを含む)なので、既存のPCに自分でWindows 11 2024 Updateをインストールする際の要件(Windows Updateを通したアップグレードを含む)に変更はない。また、AMDのCPU/SoCでは要件の変更はない。
【更新:15時】Qualcomm製SoCに関する記載を一部変更しました
【更新:2月18日18時25分】中古PC向けの二次ライセンスに関する記載を追加しました
Microsoftが2月13日(米国太平洋時間)に公開した「Windows 11 version 24H2 supported Intel processors」では、従来バージョンでサポート対象だった第8〜10世代Coreプロセッサが削除されている。ただし、これはあくまでもPCメーカーなどがインストールイメージを展開する際の要件なので、既存PCには影響しない今回のプリインストールPCにおけるCPU/SoCの要件変更では、以下のIntel製CPU/SoCも要件外とされた。
ただし、繰り返しとなるが、今回の変更はWindows 11 2024 Updateのインストールイメージを新規PCに展開する場合が対象なので、既存PCにおける要件は変わらない。
既存PCに対するWindows 11のインストール要件はリリース時から変更していない。そのため、当初リリース時のリスト(Intel/AMD/Qualcomm)に記載されているCPU/SoCは、Windows 11 2024 Updateでもサポートされる(快適に利用できるかどうかは別)
Windows 11のリリース当初からサポートされているCPU/SoCについては、Windows 11 2024 Updateでも引き続き利用可能だ。Windows 10で稼働している場合は、そこからのアップグレードもできるMicrosoftでは、認定中古PC事業者に対してWindows OSの二次ライセンスを提供する「再生PC用プログラム」を実施している。このプログラムには「Microsoft Authorized Refurbisher(MAR)」「Microsoft Registered Refurbisher(MRR)」の2種類があるが、いずれも“正規の”Windowsライセンスの一種として扱われる。
MAR/MRRでは中古PC事業者がインストールイメージを展開することになるが、新規PC向けとは提供条件が異なるため、今回の要件変更の影響は受けない。今回要件から外されたCPU/SoCを搭載するPCであっても、動作要件を満たすものであれば引き続きMAR/MRRによるWindows 11のライセンスを受けられる。
MAR/MRRでライセンスされたWindowsのCOA(出所に関する証明書)は、以下のいずれかの形態でPCに貼付されている。最近はデジタルライセンスが付与されていることを示すCOA(右)を良く見かける
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