「iPhone 16e」は“最もリーズナブル”な新時代へのステップだ! 実機を試して分かった従来モデルとの決定的な違い(2/5 ページ)

» 2025年02月27日 11時00分 公開
[林信行ITmedia]

デザインと外観の特徴

 iPhone 16eを一言で表すなら、iPhoneの新しい「ベーシック(基本)モデル」だ。

 背面のカメラのレンズも1つだけで、製品の外観も極めて“ベーシック”でシンプル。もっとも、このカメラがiPhone SEやかつての数年前のモデルと比べると直径が大きく(約1.4cm)それなりに存在感があり、位置的にも座りが良い。上位モデルであるiPhone 16のレンズと縁の仕上げや大きさが近く、同じファミリーの製品だと一目で分かる。

 製品の大きさ、厚み、そしてレンズの大きさと位置が、これ以外にないというくらいに良いバランスで引き締まった印象を与える。よく、子供でも簡単に線画で描ける形こそが力強い形と言われるが、iPhone 16eの背面はまさにその境地に達していると感じさせられる。

Apple Intelligence iPhone 16e ホームボタン Lightning USB Type-C 初心者 iPhone 16eの背面は極めてシンプルだ。きめ細やかなテクスチャーがかかったガラスと、左上のレンズだけがある。この写真のように、光が十分当たった部分はAppleロゴもしっかりと見えるが、暗がりではAppleロゴも周囲の黒に溶け込んでただの黒い板に見える

 2つのカラーバリエーションがあるiPhone 16e。ホワイトモデルは背面が白で側面がシルバーという白いiPhoneの伝統的な2トーンカラーだが、今回試したブラックモデルは全面が黒だ。画面を消すと光沢を放つレンズを除けば、表も裏も真っ黒で、ただの黒い板に見え、見た目的にも極めてシンプル・ベーシックになっていて好感が持てる。

 安価なスマートフォンといえばほとんどがプラスチック製だが、iPhone 16eはブランド品ならではの高級感だけでなく、環境への配慮もあって背面はガラス、側面はアルミだ。素材が異なれば色をそろえるのは難しいはず。1枚の黒い板に見える背景には、かなり丁寧な仕事が潜んでいるのを感じさせる。

 左側面をよく見ると実は上からアクションボタン、上下の音量ボタン、そしてSIMスロットが潜んでいたことに気が付く。そして右側面には電源を入れたり節電モードにしたりするサイドボタンが控え目にたたずんでいる。

 一番手に触れている時間が長い、本体背面は微細な梨地仕上げの加工が施してあって「サラ冷や」な触感に仕上がっている。夏場に長時間ビデオ撮影をして本体が熱くなってきた際にはうれしい設計だ。

Apple Intelligence iPhone 16e ホームボタン Lightning USB Type-C 初心者 iPhone 16eの右側面。右手で持った際に手の腹が当たる右側面は、シンプルに電源を入れたりスリープをさせたりするサイドボタンだけのシンプルな構成だ。本体背面も、ガラスとレンズ1個だけとシンプルにまとまっている

 iPhoneのレンズというと、ある時点から本体から思いっきり飛び出すような厚みのあるデザインになり、その存在感が製品のアイデンティティーとなってきた。そんな中、iPhone 16eのレンズは飛び出し方がかなり控え目だ。iPhone 16や16 Proでは、そもそも複数のレンズを囲むようにプレート状の起伏があったが、iPhone 16eはこれもなく本体からまん丸いレンズが飛び出しただけという、初期のiPhoneを思い出させるシンプルな製品シルエットになっている(ただし、レンズの横には目立たないようにマイクとフラッシュもある)。

Apple Intelligence iPhone 16e ホームボタン Lightning USB Type-C 初心者 右手で持った時に人差し指の先にある左側面には、上からアクションボタン、音量調節ボタン、そして下側にSIMスロットが用意されている。ただし、以前のようにここにSIMカードを差さないでもeSIMと呼ばれる、オンラインで契約も移行も解約もできる電子的なSIMにも対応した。しかも、デュアルeSIMもサポートしており、eSIMで異なる電話会社の2回線を登録可能だ(私用回線と社用回線、国内用と海外用など使い方はあなた次第)

 画面はサイズが6.1型でiPhone 16/16 Proと同じサイズだが、顔認証のFace IDで使う赤外線カメラや、自撮り用のTrueDepthフロントカメラは画面上端のノッチと呼ばれる部分に仕込まれている。

 上位モデルでは、このノッチがダイナミックアイランドというタッチ操作ができる操作部に進化しており、再生中の音楽や地図の経路案内の縮小表示などが可能だ。ところが、iPhone 16eでは残念ながらこのダイナミックアイランド機能は利用できない。もっとも、これまでiPhone SEやiPhone 14以前と同じ使い勝手なので、ターゲットユーザーの中には、それほど不満を持つ人はいないだろう。

 これまでiPhone SEを使ってきた人にとって大きな変化は、画面が大きくなってホームボタンがなくなり、指紋認証ではなく顔認証になったことだ。変化に戸惑う人がいるかもしれないが、心配はいらない。

 ホームボタンがなくなった最初のモデルである「iPhone X」が登場してから7年以上が経ったが、ほとんどの人がすぐに新しい操作に慣れており、ホームボタンがなくなって困ったという声は今ではほとんど聞こえてこない。よくマスクをつけている人は顔認証処理が行われるか心配かもしれないが、マスクなしでは顔認証されないという問題も、コロナ禍にほぼ解消されている。

Apple Intelligence iPhone 16e ホームボタン Lightning USB Type-C 初心者 iPhone 16eは、ブラックとホワイトの2色展開となるが、Appleは5色の「iPhone 16eシリコーンケース」を用意している(白と黒が含まれるので実質3色/価格は6480円)。写真はフクシア(fuchsia)で、アカバナ科の植物フクシアの花の色にちなんだ色で赤紫色となる。かなり鮮烈な色になっていて、つけていたらかなり目立ちそうだ

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