それよりかは、iPhone 16eに切り替えたことで、新しくできるようになったことに注目してみよう。
まずはカメラだが、撮れる写真が圧倒的にきれいなことに驚かされるはずだ。特にiPhone 11よりも前のモデルにはなかったAIを使った処理で、そうでなくてもきれいに撮れる写真がさらに美しい仕上がりで瞬時に表示される(つまり、被写体がよりくっきり写り、暗くして沈んでいた部分もしっかり見えるようになったりする)。
ディスプレイが、古いiPhoneでは表現できない明るさを表現できるので、太陽の光の中で撮った写真などはさらに旧モデルと見た目の差がつくはずだ。
iPhone 16eの標準レンズは、35mm換算で26mmの広角レンズだ。撮影すると被写体が実際よりも遠くにあるように写る。一方、2倍ズームで撮影すると35mm換算で52mmになり、かなり見た時の印象に近いサイズで撮ることができる一方で、暗いところの撮影も強い。暗い箇所では自動的にナイトモードというシャッター速度を長めにする撮影モードが起動する。従来の「カシャッ」というシャッター音でなく、「チャッ!」という音の後にしばらく「ジー」という音が鳴るので、その間はしばらくできるだけ動かずにカメラを構えておく必要がある。
この撮影方法で、人間の目でもはっきり見えないくらい暗い部屋の様子も、まるで明かりをつけているかのような明るさで撮れてしまう。
ただ、あえて暗い雰囲気を残したい場合やサッと撮影したいときなど、ナイトモードが煩わしいこともあるので、ナイトモードのアイコンを覚えておいて、必要に応じてタップしてオフに切り替えることも覚えておくと、いざという時役立つはずだ。
別記事にApple提供のナイトモードの撮影サンプルを示したので、ここでは日中の写真撮影の検証結果を掲載したい。最安モデルだからといって、あえてカメラの性能を落とすということはしていない。レンズが1つになり撮影モードが少ないだけで、上位モデルとほぼ変わらない画質の写真を撮ることができる。マクロ撮影がないが、花をクローズアップで撮るくらいの接写は可能だ(上位モデルのマクロ撮影だとおしべやめしべ、その先についた花粉まで撮れる)
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