自宅サーバにもアリな“モンスターNAS” HDD6台にM.2 SSDを2枚、さらに10GbE対応NICも2枚載る、UGREENの最上位モデル「NASync DXP6800 Pro」を試す(3/3 ページ)

» 2025年03月07日 15時00分 公開
[Yukito KATO,ITmedia]
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DXP6800 Proのパフォーマンスをチェック

 さて、ここまでDXP6800 Proの外観や仕様について軽く触れてきたが、ここからはDXP6800 Proで実際にRAIDアレイを構成し、DXP6800 Proの実力を詳しくチェックしていこう。なお、検証環境の構成は以下の通りだ。

種別 内容
HDD IronWolf Pro 10TB×6
NVMe Crucial P3 Plus 500GB×2
ネットワーク 2.5GbE×1、10GbE×1

 まずはNASのディスクアクセスのパフォーマンスを測るため、CrystalDiskMark 8を使って、いくつかシナリオを想定してそれぞれテストした。結果は以下の通りだ。

 

CrystalDiskMark読み込みテスト(NVMeキャッシュ無し)

HDD×6 RAID5 2.5GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒296.42MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒204.59MB
  • RND4K Q32T1:毎秒137.26MB
  • RND4K Q1T1:毎秒6.27MB

HDD×6 RAID5 10GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1180.91MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒443.94MB
  • RND4K Q32T1:毎秒132.29MB
  • RND4K Q1T1:毎秒8.66MB

NVMe×2 RAID1 2.5GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒296.43MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒204.90MB
  • RND4K Q32T1:毎秒137.58MB
  • RND4K Q1T1:毎秒6.05MB

NVMe×2 RAID1 10GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1183.26MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒446.67MB
  • RND4K Q32T1:毎秒138.81MB
  • RND4K Q1T1:毎秒9.87MB
photo CrystalDiskMark読み込みテスト(キャッシュ無し)のベンチマークテスト結果

CrystalDiskMark書き込みテスト(NVMeキャッシュ無し)

HDD×6 RAID5 2.5GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒251.98MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒200.16MB
  • RND4K Q32T1:毎秒122.43MB
  • RND4K Q1T1:毎秒5.33MB

HDD×6 RAID5 10GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1172.56MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒479.50MB
  • RND4K Q32T1:毎秒123.27MB
  • RND4K Q1T1:毎秒8.37MB

NVMe×2 RAID1 2.5GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒241.44MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒194.16MB
  • RND4K Q32T1:毎秒125.27MB
  • RND4K Q1T1:毎秒5.20MB

NVMe×2 RAID1 10GbE

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1164.50MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒446.69MB
  • RND4K Q32T1:毎秒126.86MB
  • RND4K Q1T1:毎秒5.97MB
photo CrystalDiskMark書き込みテスト(キャッシュ無し)ベンチマークテスト結果。

 結果を比較してみると、6台のHDDで構成したRAID5アレイと、HDDより高速な2枚のNVMeで構成したRAID1アレイのパフォーマンス差がほぼ無い結果となった。

 シーケンシャルアクセスに主眼を置くと、2.5GbEと10GbEの結果ともに転送速度上限の毎秒312MBと毎秒1250MBに近しいパフォーマンスを発揮している。

 RAID5の仕組みとして、複数のディスクに並列アクセスすることから、RAIDアレイを構成するHDDの台数が増えれば増えるほどパフォーマンスが向上する。もちろん、バックプレーンのI/O限界があるため無限にパフォーマンスが増大するわけでは無いが、6台のHDDで構成したRAID 5アレイはNVMeキャッシュが無くとも、10GbE環境で利用する場合はなんら問題無いパフォーマンスを発揮してくれる。

 ビジネスで利用する場合は、可用性を少しでも高めるためにHDDを1台ホットスペアに設定するのがセオリーだが、自宅サーバとして利用するのであれば、可用性ではなく、得られるパフォーマンスを最大化しておきたい。

 であれば、NASのファイル保存先を6台のHDDで構成したRAID5アレイを指定し、2台のNVMeで構成したRAID1アレイは仮想マシン用に利用すると、無駄なくHDDとNVMeを利用できるだろう。

6台のHDDと5台のHDDで構成したRAID5アレイのパフォーマンス差は?

 参考までに6台のHDDで構成したRAID5アレイと、5台+ホットスペア1台のHDDで構成したRAID5アレイの10GbE環境下のパフォーマンス比較を実施してみた。結果は以下の通りだ。

CrystalDiskMark読み込みテスト

HDD×6 RAID5 キャッシュ無し

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1180.91MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒443.94MB
  • RND4K Q32T1:毎秒132.29MB
  • RND4K Q1T1:毎秒8.66MB

HDD×5 RAID5 キャッシュ無し

  • SEQ1M Q8T1:毎秒956.66MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒513.87MB
  • RND4K Q32T1:1毎秒29.71MB
  • RND4K Q1T1:毎秒6.46MB
photo HDD 6本と5本で構成したRAID5のCrystalDiskMark読み込みテスト結果。

CrystalDiskMark書き込みテスト

HDD×6 RAID5 キャッシュ無し

  • SEQ1M Q8T1:毎秒1172.56MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒479.50MB
  • RND4K Q32T1:毎秒123.27MB
  • RND4K Q1T1:毎秒8.37MB

HDD×5 RAID5 キャッシュ無し

  • SEQ1M Q8T1:毎秒501.51MB
  • SEQ1M Q1T1:毎秒397.86MB
  • RND4K Q32T1:毎秒106.08MB
  • RND4K Q1T1:毎秒4.63MB
photo HDD 6本と5本で構成したRAID5のCrystalDiskMark書き込みテスト結果。

 結果として、読み込みテストについては、大きな差は現れないものの、書き込みテストにおいては非常に大きな差が現れる。そのため、HDDを1台ホットスペアとして設定する場合は、NVMeを2枚搭載して読み込み/書き込みのキャッシュを有効化しておきたい。

photo 読み込み/書き込みのキャッシュを有効化すると、電源喪失時のデータ消失について注意書きが表示される

 ただし、読み込み/書き込みのキャッシュを有効化した状態でDXP6800 Proの電源が切れると、書き込み中のデータが消失する可能性があるため、UPSなどで停電時の電源バックアップが必須となる。その点は注意が必要だ。

コストパフォーマンスの高いモンスターNAS、DXP6800 Proは自宅サーバ勢にピッタリ

 DXP6800 Proについて、外観とパフォーマンスを基に詳しくチェックしてみたが、CPUにIntel Core i5-1235Uを採用し、メモリの拡張性やインタフェースが充実したNASを、定価なら16万9880円で購入できる事を考えると、非常にコストパフォーマンスの高い“モンスターNAS”と言えよう。特に現在のキャンペーン価格(12万7410円)は、ちょっと突き抜けている。

 NASと仮想マシンサーバをそれぞれ別で用意すると、その分の設置場所やコンセントを多く占有してしまうが、DXP6800 Proであれば1台で済む。もしいずれかの買い換えを予定しているのであれば、DXP6800 Proをチェックしてみてもよさそうだ。

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