注目のGPUパフォーマンスを見てみよう。3DMarkでは、Time SpyやSteel Nomad LightでNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(グラフィックスメモリは8GB)搭載機に迫る一方、レイトレーシング(DirectX Raytracing)を利用するPort RoyalやSpeed Wayでは、かなり離されている。レイトレーシング性能を除けば、一流のパフォーマンスを持っているといえそうだ。
また、Steel Nomad Lightのスコアは、Ryzen AI 9 HX 370(Radeon RX890M Graphics)搭載機と比べると3倍近いスコアをマークしており、GPUのコア数(2.5倍)以上の結果だ。2.5倍よりもスコアの差がついている理由としては、ゲーミング向けの本製品と、薄さを追求した一般向けの「ZenBook S 16」(Ryzen AI 9 HX 370搭載)との熱設計や電力設定の違いが出ているのだろう。
FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシーベンチマークでは、最高品質で「とても快適」評価のスコア、モンスターハンターワイルズベンチマークでは、FSRフレーム生成有効ならフルHDのウルトラ設定で、FSRフレーム生成なしでもフルHD解像度の中画質設定で平均60fps以上をマークしており、一般的な描画負荷のゲームなら快適に、かなり描画負荷の高いゲームでもそれなりのプレイができる実力があることが分かる。
これまでみてきたように、ROG Flow Z13(2025)GZ302は、コンパクトなタブレットPCでありながら、ハイエンドデスクトップPC並のパワフルなCPU性能とグラフィックス性能を合わせ持つ。Ryzen AI Max+ 395のポテンシャルをまさに実感できる製品であり、モバイルゲーミングの新たな可能性も感じさせる製品となっている。
今回レビューした、評価機と同等構成の中位モデル(GZ302EA-AI916C)の直販価格は44万9800円だ。CPUがRyzen AI Max 390になる下位モデル(GZ302EA-AI912C)でも37万9800円と、かなり高価だ。
むしろ、このレベルの金額を使える層にとっては、64GBメモリで46万9800円の最上位モデル(GZ302EA-AI916C64G)が最もコストパフォーマンスの良いと感じられるかもしれない。
ASUSがSnapdragon Xを搭載した軽量14型Copilot+ PC「ASUS Zenbook A14」など6製品を発表
仕事に役立つ独自AIアプリを用意! ASUS 「ExpertBook P5」はビジネスノートPCの新形態となるか? 実際に試して分かったこと
「ASUS Zenbook SORA」が日本にフォーカスした理由 薄くて軽くて長時間駆動に現役大学生も夢中
ペン付きの堅実なスペックで実売6万9800円! 2in1モデル「ASUS Chromebook CM30 Detachable」を試す
ASUS、GeForce RTX 5080/5090 Laptopを搭載したハイエンド16型/18型ゲーミングノートCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.