既報の通り、ASUS JAPANは2月4日、新型ノートPC「ASUS Zenbook SORA UX3407」を発表した。本製品は1月に米ネバダ州ラスベガスで開催された「CES 2025」において「ASUS Zenbook A14」として発表されたもので、“日本のみ”Zenbook SORAという特別な名称で発売される。日本のノートPCユーザー向けに、薄型軽量で長時間バッテリー駆動時が実現できるように設計された製品だという。
同社は同日、本製品の発表会を東京都内で開催した。発表会では、ゲストとしてOSベンダーのMicrosoft、SoCベンダーのQualcommから担当者が登壇した他、同社が今後展開するキャンペーンに協力する現役大学生YouTuberのJaneぜうんさんが壇上に呼ばれ、「大学生やこれから大学に進学する高校生など、同年代の若者にこそZenbook SORAをお勧めしたい」とアピールしていた。
ASUS JAPANのデビッド・チュー氏(システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 統括部長)は、「ASUSはMicrosoftのCopilot+ PCに準拠した製品をいち早く導入したベンダーの1つで、PC市場で最も包括的なAI PCラインアップを提供している。現在、Copilot+ PC市場でシェア1位の製品である『Vivobook Sシリーズ』を始め、さまざまな製品を投入している。2025年には、Copilot+ PC市場でASUSのシェアが30%以上になることを目指したい」と述べ、同社がCopilot+ PCに準拠した製品の展開に積極的であることと、2025年も積極的に製品を投入していくことで、市場シェアの向上やAI PCへの移行を促していくことを表明した。
チュー氏はさらに「ASUSは(重量)1kg以下のノートPC市場においてトップシェアの獲得を目指している。(そのキーアイテムとして)日本の精神である“禅”を意味するZenbookでさらに市場をリードしていきたい。お客さま1人1人に寄り添った製品を投入していくことで、日本市場に新しいスタンダードを作っていきたい」と述べ、今回投入するZenbook SORAが同社にとっての“戦略的な製品”の1つであると強調した。
続いてASUS JAPANのレオン・チャン氏(システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 ノートPCプロダクトマネージャー)登壇し、Zenbook SORAの設計/導入に関する背景を説明した。
チャン氏は「当社は2011年に最初のUltrabookとしてZenbookの初号機を投入した。そこから薄型軽量にこだわった設計として製品を提供してきた」と、Zenbook(かつてのZENBOOK→ZenBook)の核心的価値を説明する。
その上で、今回のZenbook SORAでは「ASUSTeK Computer(ASUS JAPANの親会社)のデザインセンターが日本のお客さまのニーズを徹底的に調査した。その調査によると、日本における会社員や学生の通勤/通学時間は平均すると1時間42分にも達しており、『持ち運び時に周辺機器などを入れても軽量』『かばんに入れやすいように薄型』『より長時間バッテリー駆動』という3つの要素が重要だと結論づけた」と説明した。
つまり、Zenbook SORAは日本市場でのニーズを“最優先”し、より軽量で、薄型で、より長時間のバッテリー駆動が可能なように設計されたということだ。
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