Mini-KVMを経由してホストPCからターゲットPCを操作するには、ホストアプリを利用する。対応OSはWindows、macOSだけでなくLinuxやAndroid向けのアプリも展開されている。
iOSやiPadOSについても対応を検討しているようだが、サードパーティー製デバイスとの有線接続に関する制約により、今のところ実装のめどは立っていないようだ。
とはいえ、PCだけでなくAndroidに対応することにより、出先でも気軽にトラブルシューティングできる点は非常にありがたい。そのような極限な状態には遭遇したくないものではあるが、対応していることに越したことはない。
本記事ではWindowsでホストアプリの操作感をチェックしていくので、購入を検討される際はぜひ参考にしてほしい。
Mini-KVMを接続せずにホストアプリを立ち上げると、Mini-KVMのクイックスタートガイドが表示される。Mini-KVM本体にも接続ガイドが印字されているが、ホストアプリでもクイックスタートガイドを表示してくれるので、非常に親切な作りとなっている。
この状態でMini-KVMをホストPCとターゲットPCに接続すると、ターゲットPCの映像がホストアプリ上に表示される。プラグ&プレイに対応しているため、ホストアプリを立ち上げなくてもよい。
テストでは安定して30fpsでキャプチャーできているため、映像出力も遅延を感じることなく快適に操作できることを確認できた。
過去にOrange Pi LTSを使ったPi KVMを利用していた際は、操作の引っ掛かりや映像出力の不安定さが目立っていたので少々不安だったが、それが杞憂(きゆう)に終わったのは非常に大きな収穫だ。
ホストアプリの上部にあるキーボードアイコンをクリックすると、ファンクションキーに絞ったバーチャルキーボードが表示される。特に「Ctrl+Alt+Del」マクロが用意されているので、Windows Serverを管理する際も安心して利用できる。
他にもいろいろと機能が用意されており、筆者個人が気に入った物をピックアップして紹介していこう。
ホストアプリの上部にあるカメラアイコンをクリックすると、現在キャプチャーされている全画面のスクリーンショットが撮影できるようになっている。
ホームディレクトリ「ピクチャ」フォルダの内の「openterfaceCaptureImg」に「YYYYMMDD_HHMMss.png」(例:20250227_223903.png)の形式で保存してくれる。
作業の証跡や、手順書を作成する際にいちいちキャプチャー用のソフトを使わなくても良いので、作業の大幅な効率化を実現できる。
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