ホストアプリの上部にあるクリップボードアイコンをクリックすると、ホストPCでコピーしたテキストをターゲットPCにペーストできる「Paste text to target(テキスト転送機能)」について触れていこう。
リモートデスクトップであれば、ホストPCとターゲットPC間でクリップボードの共有ができるが、KVMの場合はクリップボートの共有ができない。ただそれでは操作性が低下してしまうため、Mini-KVMはホストPCからターゲットPCにコピーしたテキストを送信できる機能が用意されている。
ただ、このテキスト転送機能は記事執筆時点ではASCIIコードに基づくテキストの転送のみをサポートしており、日本語のような非ASCIIベースの言語がサポートされていない。その点は注意が必要だ。
LinuxベースのOSを操作するのであれば大きな支障はないが、Windows ServerやWindowsを操作するには少しだけ制約となるだろう。Mini-KVMは活発にアップデートされているため、日本語テキストの転送に対応することを期待したい。
もちろん、OS起動後はもちろんのこと、UEFIやBIOS設定画面から映像出力と操作が可能なので、トラブルシューティングや初期セットアップ時に大きく役立ってくれる。
この状態でも画面キャプチャー機能が利用できるので、UEFIやBIOSレベルから鮮明な手順書の作成が可能だ。IMPI非対応のサーバやPCでも利用できるのは非常に大きい。
Mini-KVMの実機を用いていろいろとテストしてみたが、ハードウェアやホストアプリの完成度の高さもあって、日々の作業や業務の効率化に大きく貢献してくれることは間違いない製品だと感じた。
特に筆者は技術系のブログ記事や同人誌を執筆しているため、今後大きく活躍してくれそうなので、思い切って購入して正解だった。
冒頭でも少し触れた、Orange Pi LTSやRaspberry Pi Zeroを使ってPi KVMと比べると、Mini-KVMは送料込みで約1.6万円と高価ではあるが、安定性やホストアプリの完成度を考えると、その価値は十分にあると考える。
現在もCROWD SUPPLYでプレオーダーを受け付けているので、興味のある方は是非購入を検討してみてはいかがだろうか。
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