「スナドラPC」って絵師にはどうなの? ついに利用可能になったワコムドライバで実用性をチェックある日のペン・ボード・ガジェット(2/4 ページ)

» 2025年03月27日 12時00分 公開
[refeiaITmedia]

イラスト用アプリはおおむね問題なく動作

 話をワコムドライバに戻しましょう。実は先日の新型「Intuos Pro」のレビューの際にも簡単に動作確認はしていて、普通に動作しているようでした。

refeia 日本マイクロソフト Surface Arm Snapdragon X Elite SoC ワコム ドライバ Surface LaptopにBluetoothで接続しています(円が伸びるのはArmに関係ない問題です)

 今回は、Surface Laptop 7に「Cintiq Pro 17」を接続して、イラスト制作に使えるアプリをピックアップしながら動作を確かめていきます。

refeia 日本マイクロソフト Surface Arm Snapdragon X Elite SoC ワコム ドライバ キーボードが怪しくなっているのと、怪しいスタンドが付いているのはご容赦ください

 チェック自体は結構手間だったんですが、手短に書きますね。

refeia 日本マイクロソフト Surface Arm Snapdragon X Elite SoC ワコム ドライバ Surface Laptop 7+Arm版ワコムドライバ+Cintiq Pro 17での動作テストです

 ハイ、つまらない(失礼)ですね。各アプリそんなに時間をかけたわけではないとはいえ、ちゃんと動くようで、操作感も普通のWindowsと変わりません。惜しいのは、少なからずのアプリがx64のままなのでエミュレーション動作になり、パフォーマンスに若干のハンディを負うことです。

Surface Laptop 7は4K/120Hz液タブの性能を発揮できない

 ドライバも問題なく、アプリ動作も問題なく、完璧じゃん、と言いたいところですが、意外な落とし穴はありました。Surface Laptop 7は4K/120Hzで映像出力することができないため、Cintiq Pro 17を含む新Cintiq Proシリーズの重要な強みの1つを利用できません。

refeia 日本マイクロソフト Surface Arm Snapdragon X Elite SoC ワコム ドライバ PC再起動後は、ケーブルを抜き差ししないと画面が表示されないという微妙な問題もありました

 ブラウザなどのスクロールはパラパラ感もあり、作画中も60Hzで別に困る場面はないですが、120Hzと比べれば遅延はわずかに増えます。また、液タブ以外でも外部ディスプレイを使えばつきまとう問題なので、残念ではあります。

CLIP STUDIO PAINTで長時間作業をチェック

 さて。アプリ動作は問題なさそうとはいえ、それなりに使い込んで問題ないことも確認しておきたいですね。

 自分は、普段はPhotoshopで絵を描いていますが、この分野ではCLIP STUDIO PAINT(以後CSP)の方がメジャーで、エミュレーション動作の不安もあるので、今回はCSPを長時間使ってみることにしました。その中で実際に安定して使えるのか、どれくらい実用的なのかをチェックしていきましょう。

 ちなみに、今回使うCSPのバージョンは4ですが、3についてはセルシスが動作に問題がないことを確認しています 。

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