では、実際に使ってみよう。
接続方法はHDMIもしくはUSB Type-Cの2択だが、HDMI接続の場合もUSBケーブルによる電源供給は必要で、タッチ操作を行うにはそのUSBケーブルをPCと接続しなくてはならない。そのため可能な限り、接続がケーブル1本で済むUSB Type-Cを選択した方が合理的だ。
画面はやや緑がかった印象で、斜め方向から見ると画面の隅が暗くなりやすい。多人数で周囲からのぞき込むような使い方は避け、なるべく正面から見る向きでの設置がベターだろう。なお、USB Type-Cケーブル1本での接続時は明るさが80%にリセットされるが、試した限りでは補助給電なしで100%まで上げることも可能だった。
タッチ操作は、Windowsのディスプレイの複製/拡張の両モードで試用した限り、問題なく快適に動作した。言うまでもないが、接続元のPCがタッチ操作に対応していなくとも動作するので、既存環境にタッチUIを追加したい場合にも向いている。
ちなみに本製品は2基のUSB Type-Cポートを利用してのパススルー充電にも対応している。試しに100Wの充電器に接続した場合、ノートPCからは45Wの電源に接続されているとみなされた。60Wの充電器に切り替えたところ、ノートPCからは20Wの電源に接続されていると認識された。
一般的なモバイルディスプレイのパススルー充電は、途中で差し引かれる電力は15〜20W程度で、本製品も消費電力(最大時)は公称15Wとされているので、実際に差し引かれる電力が想定以上に大きい印象だ。
ノートPCが45W以上の電力でしか充電できない仕様だった場合、本製品経由でパススルー充電を行うには、100W以上などなるべく出力の大きな充電器を使った方が無難かもしれない。
OSDメニューについては、本体右側面にあるジョグダイヤルおよび戻るボタンを使って操作する。ジョグダイヤルを深く押し込むのに少々コツがいるが、独立した戻るボタンが用意されているので、全体的に操作性は良好だ。
OSDメニューの内容は一般的で、あまり特筆すべき項目もない。ちなみにメインメニューが表示されていない状態でジョグダイヤルを上に倒すと音量調整、下に倒すと輝度調整が行えるなど、ショートカットも抜かりはない。
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