JBL Flip 7で特徴的なのが、「PushLockシステム」の存在だ。付属のストラップを同じく付属のカラビナに付け替えることができる仕組みで、自宅ではストラップで使用し、アウトドアではカラビナでテントやタープにぶら下げたり、リュックに取り付けて持ち運んだりできる。
ちなみに本体はIP68の防水/防塵(じん)性能を備え、1mの高さからコンクリートの床に落下しても耐える高い耐衝撃性能をがある。アウトドアシーンでの利用にも安心感があるだろう。
結局はどちらか一方を主に使うことになるかもしれないが、利用シーンに合わせて自分好みにカスタマイズできるという点では面白い仕組みだろう。今後、反響があれば、装着できるアクセサリーが増えるかもしれない。
音響面では25Wウーファー(45×80mm)と10Wツイーター(16mm)に加え、円筒形の両端にはパッシブラジエーターも搭載している。独自の新技術「AI Sound Boost」も搭載しており、音楽信号をリアルタイムに解析し、ゆがみを抑えた最高の音響を実現するとしている。
実際に聞いてみると、低音から高音まで非常にクリアな音楽を楽しめる。特に低音は、サイズに似合わない迫力がある。ただ、ウーファーとツイーターはそれぞれ1基ずつのモノラル構成のため、残念ながらステレオ再生は行えない。そのため、音楽をじっくり楽しむというより、リビングやキッチンでのBGM再生、あるいはアウトドアで気軽に音楽を楽しむといった用途に最適だと感じた。
接続はBluetooth 5.4で、コーデックはSBC、AAC、LC3に対応している。USB Type-Cでのロスレスオーディオ再生(最大48kHz/24bit)にも、今後のファームウェアアップデートで対応予定だ。
スマホアプリ「JBL Portable」を利用すれば、イコライザー設定も行える。「JBL SIGNATURE」「CHILL」「ENERGETIC」「VOCAL」の4つのプリセットに加え、各周波数帯域を自由に調整できるカスタム設定も可能だ。
バッテリー持ちは約14時間で、1日の利用には十分な長さといえるだろう。さらに、アプリで「PlaytimeBoost」を有効にすると、再生時間を約2時間延長し、最大約16時間となる。ただし、PlaytimeBoostを利用中はイコライザーが無効になり、若干音量がアップする。屋外での長時間利用時に便利な機能といえるだろう。
コンパクトなサイズでありながら、パワフルなサウンドを楽しめるJBL Flip 7は、気軽に持ち運べ、音楽をより身近に感じさせるのに最適なBluetoothスピーカーといえるだろう。1台のみの使用でも十分に楽しめるが、複数台を組み合わせたマルチスピーカー環境を作れば、また違った魅力を発見できるかもしれない。
いずれにしても、音楽をじっくりと聞くというよりも、音楽を生活の中で楽しむことに特化したスピーカーであることは間違いない。
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