Steam Deck OLEDでゲームを起動する際に、「プレイ」から「ストリーミング」に切り替えて起動すると、PCからストリーミングプレイする機能「Steam Link」が利用できる。
Steam Deck OLED側で「ストリーミング」を選択しても、エラーが発生するため、Steam Linkを利用できないのかと思われたが、PC側でストリーミング開始することで無事起動できた。
Steam Linkでモンスターハンターワイルズを起動してみたが、Steam Deck OLED上でプレイしたときと比べ、オープニングからゲームロビーに移動するまでの間、ゲームがカクつきは感じられなかった。
肝心のゲーム画質については、Steam Deck OLED単体で起動するときと比べ、いくらか画質は向上しているように感じられた。実際にプレイしている妻目線ではそこまで大きく変わった感じはしないものの、スムーズにゲームプレイできる点は非常に好感が持てるとのこと。
Steam Deck OLED上で動作させたときは「★1 チャタカブラにご用心(ソロ)」で簡単なテストを行っていたが、今回は実際のプレイを想定して「★3 虚ろ喰らう腕(オンライン救援あり)」をプレイしてもらうことにした。
プレイ中の感想としては、操作感やゲームプレイは非常に快適で、「これならPCの前に座らずとも、リビングで引き続きPC版モンスターハンターをプレイできる。私と同じくSteamゲームをヘビーにプレイしていた妊婦であれば、安定期以降の暇つぶしにかなり良いデバイスになりそう」だと感じたようだ。
Steam Deck OLEDでモンスターハンターワイルズが起動できたので、他にも普段遊んでいるゲームをいくつか試してもらったところ、Windows PCでは表示されている「APEX Legends」がSteam Deck OLEDのライブラリに表示されていないことに気付いた。
Valveによると、多くのゲームはSteam Deckでそのまま動作するものの、一部のゲームは快適に動作しない場合がある、と説明している。
それにもかかわらずAPEX LegendsがSteamライブラリに表示されないのにはパフォーマンス以外の理由がある。それは、Electronic Artsがチート対策を理由にSteam Deckからのアクセスや、Linuxマシンからのアクセスを遮断したことに起因する。
普段、APEX Legendsをプレイしている妻は残念がっていたが、こればかりはユーザー側でどうすることもできないので、無条件で全てのゲームをSteam Deck OLED上または、Steam Linkでプレイできるわけではない。購入を検討されている方はその点だけ注意してほしい。
Steam Deck OLED自体のパフォーマンスも思ったより高いことや、パフォーマンス問題で快適にプレイできない場合でも、既にあるPCとSteam Deck OLEDを組み合わせるだけで、リモートプレイ環境が整えられる点はかなりお得に感じられる。
妻の反応を見るに、Steamゲーム好きであれば今後、妊娠や子育てなどの事情で自分の机に向かって座る時間が確保できない場合は、スキマ時間でサクッとSteamゲームがプレイできるSteam Deck OLEDやポータブルゲーミングPCは良い選択肢かもしれない。
有機EL搭載でバッテリー容量もアップ! 新型Steam Deckを試して分かったこと
今から買うなら有機EL!? 細かな部分が改良されたポータブルPC「Steam Deck OLED」でAAAタイトルは快適に遊べる? 試して分かったこと
「Steam Deck」にOLEDディスプレイ採用の上位モデルが追加
「Steam Deck OLED」に限定のホワイトカラーモデルが追加
ZOTAC初参入の7型OLEDポータブルゲーミングPC「ZOTAC GAMING ZONE」が登場 開発工程のモックも披露Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.