OSDメニュー操作用のボタンは左側面に搭載されており、ジョグダイヤルと戻るボタンを組み合わせて操作する仕組みになっている。ダイヤルは、この手のモバイルディスプレイにはよく見られる形で、上下に倒して項目を選択し、押し込んで決定するタイプだ。独立した「戻る」ボタンも用意されているため扱いやすい。
メインメニューは従来モデルと同じデザインで、項目もおおむね一般的だ。またメインメニューを表示しない状態でジョグダイヤルを上に倒すと明るさ調整、下に倒すと音量調整が行えるなど、こちらも一般的な操作方法が踏襲されている。
このように、ちょくちょく気になる点はあるものの一通りの機能を備えた製品なのだが、あえてツッコミを入れるとするならば、縦置きでの利用が基本的に想定されていないことだろう。
ケーブルを接続するポート類が右側面にあるため、この右側面を下にして立てることはできず、ジョグダイヤルなどがある左側面を下にせざるを得ないのだが、こちらも脚があるわけではなく、ボタンが自重で押されて意図しないOSDメニューが表示されてしまう。現実的な縦置きの方法としては、本体をわしづかみする形のタブレットアームなどを使うしかない。
本製品はゲーミング用であることを大きくアピールしており、縦置きでの利用はあまり視野に入っていないと考えられる。とはいえ、最近は縦置き利用に対応した製品も増えているので、ビジネスユースでも使うことが前提ならば、この点はネックになる。当初は横置きだけのつもりでも、使っているうちに縦置きでも試してみたくなるのはよくある話だけに、少々気になるところではある。
以上ざっと使ってみたが、ハイスペックなパネルを採用した高性能機というより、どちらかというとエントリー向けの製品だ。
画面を斜め方向から見るとかなり暗く見えたり、縦置きでの利用が基本的に想定されていなかったりと、主にビジネスユースではマイナスとなる点がいくつかある。そうした意味ではメーカーが言う通りゲーミング向けの製品であり、そこさえ納得が行くようであれば、基本機能がしっかりそろったモデルとしてお勧めできる。
実売価格は2万3980円と、破格だった従来モデルの1万6980円には及ばないが、これはここ数年の価格上昇の影響もあるだろう。保証期間は2年間(同社公式ストア本店購入者限定で+1年の合計3年保証)で、冒頭にも述べたようにホワイトモデルというのはレアであり、ツボに刺さる人には刺さる製品と言えそうだ。
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