ASUS JAPANの「ROG Strix G16(2025)G614」は、GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを搭載する最新のゲーミングノートPCだ。今回はメーカーから借用した評価機によるベンチマークテストなどを通じて、実際のパフォーマンスを検証してみよう。
ROG Strix G16(2025)G614は、CPUやGPUの組み合わせにいくつかのバリエーションがある。今回の評価機は、CPUにAMDの「Ryzen 9 9955HX3D」、GPUに「GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU」を組み合わせた「G614FR-R9X3D5070TI」というシリーズ最上位に相当するモデルだ。直販価格は41万3820円となる。
Ryzen 9 9955HX3Dは、最新のZen 5アーキテクチャで製造され、3D V-CacheテクノロジーでL3キャッシュ容量を増量している。デスクトップ向けに展開する「Ryzen 9 9950X3D」などと同様に、特にゲーミング性能の向上に期待できるCPUだ。
16コア32スレッドの処理能力はノートPC向けとしては現時点で最大級となり、最大動作クロックも5.4GHzと高速だ。
GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUも最新のBlackwellアーキテクチャを採用し、12GBのグラフィックスメモリや最新の超解像技術「DLSS 4」に対応するなど、こちらも以前よりゲーミング性能の大幅な向上が期待できるGPUである。
その他の主な仕様として、メインメモリは32GB、ストレージは高速な1TBのM.2 SSDを搭載している。
ディスプレイは16型の液晶で、解像度はWQHD+(2560×1600ピクセル)、240Hzという高リフレッシュレートにも対応している。
インタフェースは、本体の右側面にUSB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)×2基を配置している。左側面にはACアダプター端子、有線LANポート、HDMI出力ポート、USB4(USB Type-C)×2基、ヘッドフォン端子がある。
ネットワークを使った協力プレイや対戦プレイなど、少しでも遅延を減らしたい場合に有線LANでの接続ができる上に、USBポートも計4基あるため拡張性も高い。
USB Type-C端子は映像出力にも対応し、さらにHDMI出力ポートも備えるため、据え置き型の大型PCディスプレイやモバイルディスプレイを接続できる。大画面でのゲームプレイや、Discordなどのチャットアプリをサブディスプレイに表示するような使い方も可能だ。
キーボードはカスタマイズ可能なRGBバックライトを備えるアイソレーションタイプで、ボディーに厚みがあることでキーストロークも深めだ。
トラックパッドは十分に大きく、テンキーとして使えるナンバーパッド機能も備えている。
イルミネーション機能はキーボードバックライトだけでなく、本体下部、手前側にも備わっている。
このイルミネーションはデスクの天板に反射するため、視界にイルミネーション部分が入らずとも、鮮やかに本体を囲むように光って見える。ゲーミングデスクを鮮やかに彩る機能としては面白い仕組みだ。
付属するACアダプターは最大出力280Wと、高性能なCPUとGPUに十分なパワーを提供するために大型だ。電源コードもノートPCのACアダプターに多いメガネ型ではなく、デスクトップPCの電源ユニットのような3ピンタイプとなっている。
USB Type-C端子がUSB Power Delivery(PD)にも対応しているものの、ROG Strix G16の性能をフルに発揮する場合は、付属のACアダプターを利用する方が確実だろう。
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