外付けSSDケースにSSDを取り付けたら、移行元のデスクトップPCにデータ移行用のアプリを導入しよう。Samsung用のSSDには、無料で利用できる「Magicianソフトウェア」が公開されており、これを使って各種テストやファームウェアの更新、さらにはデータ移行も手軽に行える。
無料のクローン系アプリも数多いが、ユーザー登録や有償版へのアップグレード案内が送られてくるなど余計なものが多いので、Samsung製SSDを使う場合はMagicianソフトウェアを利用するのがお勧めだ。
OSを含めたデータ移行を行う際に気をつけたいのが、元のドライブを暗号化している場合だ。事前に暗号化を解除する必要があるが、Magicianソフトウェアではチェック機能が用意されており、暗号化されていると複製ができないというアラート画面が表示される。
もしその画面が表示されたら、Windowsの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」をオフに切り替えよう(Windows 11 Homeの場合)。Windows 11 Proで利用できる暗号化技術のBitLockerも同様の手順で変更可能だ。
今回は、OSを含めて約620GBのデータのクローン作業だったが、20分程度で作業が完了した。コピーが終わったら、PCの電源を落としてSSDを付け替えるだけで移行作業は完了する。
ちなみに、外付けSSDケースはデータ移行が終わった後も、古いSSDを入れて外部ストレージとして活用可能だ。その際に注意したいのが、高速なストレージを利用する際はデバイス マネージャーから書き込みキャッシュを有効化しておく必要があることだ。
それでは、換装後の違いを見ていこう。
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