PCIe 5.0対応の最新SSDに換装! 専用ツールを使えば移行もスムーズ(2/4 ページ)

» 2025年06月20日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]
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クローン作業と外付けSSDケースの活用も

 外付けSSDケースにSSDを取り付けたら、移行元のデスクトップPCにデータ移行用のアプリを導入しよう。Samsung用のSSDには、無料で利用できる「Magicianソフトウェア」が公開されており、これを使って各種テストやファームウェアの更新、さらにはデータ移行も手軽に行える。

 無料のクローン系アプリも数多いが、ユーザー登録や有償版へのアップグレード案内が送られてくるなど余計なものが多いので、Samsung製SSDを使う場合はMagicianソフトウェアを利用するのがお勧めだ。

PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk SamsungのWebサイトで公開されている「Magicianソフトウェア」。イラストはやや怪しい印象を受ける
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk Magicianソフトウェアは、コンシューマー向けSamsung製SSDで利用できる
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk ダウンロードは無料で行える。Window用だけでなく、macOS用やAndroid用もある
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk ダウンロードしてインストーラーを起動するだけで導入が済む
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk Magicianソフトウェアの画面。さまざまな機能が用意されている
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk ファームウェアのアップデートも可能だ

 OSを含めたデータ移行を行う際に気をつけたいのが、元のドライブを暗号化している場合だ。事前に暗号化を解除する必要があるが、Magicianソフトウェアではチェック機能が用意されており、暗号化されていると複製ができないというアラート画面が表示される。

 もしその画面が表示されたら、Windowsの「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「デバイスの暗号化」をオフに切り替えよう(Windows 11 Homeの場合)。Windows 11 Proで利用できる暗号化技術のBitLockerも同様の手順で変更可能だ。

PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk データ移行用の「Data Migration」を使って、現行のSSDから新しいSSDにOSごとクローン作業を行う。作業はターゲットのドライブを選ぶだけでいい
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk スタートボタンを押すと警告が表示される。今回はターゲットドライブが新品(データなし)なので気にせずOKボタンを押せばいい

 今回は、OSを含めて約620GBのデータのクローン作業だったが、20分程度で作業が完了した。コピーが終わったら、PCの電源を落としてSSDを付け替えるだけで移行作業は完了する。

 ちなみに、外付けSSDケースはデータ移行が終わった後も、古いSSDを入れて外部ストレージとして活用可能だ。その際に注意したいのが、高速なストレージを利用する際はデバイス マネージャーから書き込みキャッシュを有効化しておく必要があることだ。

PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk デバイス マネージャーで外付けSSDケースに入ったドライブをクリックし、ポリシーにある「クイック取り外し」をオフにしよう
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk そして「高パフォーマンス」と「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」にチェックを入れてOKボタンを押すだけだ
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk こちらはデバイス マネージャーの設定を変えずに、ケース前面のUSB Type-C端子(20Gbps)に接続したCrystalDiskMark 8.0.6のスコア。それでも高速だ
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk こちらもデバイス マネージャーの設定を変えずに背面のThunderbolt 4端子に接続した場合のスコア。外付けデバイスとしては十分に高速だが、書き込みがガクンと落ちているのが分かる
PCIe 5.0 PCI Express 4.0 3.0 SSD NAND メモリ 容量 2TB 4TB 1TB Samsung WD Sandisk デバイス マネージャーの設定を変えたところ、キャッシュが有効になってさらに高速になった

 それでは、換装後の違いを見ていこう。

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