通常、単体のSSDをテストする際は別途システム用のSSDを用意しているが、今回は実環境ということでシステムドライブとして接続してテストを行った。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 285K(24コア24スレッド) |
| メモリ | 64GB(16GB×4/DDR5-5600) |
| マザーボード | ASUS JAPAN TUF GAMING Z890-PRO WIFI |
| グラフィックス | GeForce RTX 5090 |
| PCケース | Antec FLUX SE |
| OS | Windows 11 Pro(24H2) |
換装元のSSDは、2023年に発売されたPCIe 5.0対応SSDの日本シーゲイト「FireCuda 540」で、容量はSamsung SSD 9100 PROと同じく2TBとなる。
公称値を比較すると、Samsung SSD 9100 PROの連続読み出し速度は最大毎秒1万4700MB/同書き込みは1万3300MBなのに対し、FireCuda 540は連続読み出し速度が最大毎秒9500MB/同書き込みは1万MBとなっている。
どちらも、PCIe 4.0 x4接続のSSDを大きく上回るスピードを実現しており、「そもそも交換をする意味があるのか」という突っ込みが入るのは避けられないところだが、実際の利用環境ので数値というところでは興味深いはずだ。
まずは、最近メジャーバージョンアップを果たしたばかりのCrystalDiskMark 9.0.0のスコアを見てみると、Intel環境だけに一部で公称値には届いていない値だが、Samsung SSD 9100 PROの高いスコアが目を引く。
FireCuda 540も十分に高速といえる値だが、後発だけにSamsung SSD 9100 PROにリードを許している形だ。
一方、Microsoft Office、PhotoshopやIllustratorといったアプリの処理をシミュレートするPCMark 10 Full System Drive Benchmarkと、ゲームの起動や録画、コピーなどを行う3DMark Storage Benchmarkのスコアも比べてみた。
いずれのスコアも、これまでレビューで取り上げたピーク値に比べると、空き容量が減っていたり(今回は約620GBを使用済み)、システムドライブとして利用していたりする関係でスコア自体は振るわないが、それでも十分に高速で、ビジネス用途だけでなく、ゲーミングにおいても十分な速度を保っている。
Samsung SSD 9100 PROとFireCuda 540との比較では、前者が最新モデルらしくテストスコアも上回っており、利用時の温度変化も下がっている。
| 温度比較(CrystalDiskMarkを連続実行し、マザーボードのセンサーで温度を計測) | ||
|---|---|---|
| ドライブ名 | Samsung SSD 9100 PRO | FireCuda 540 |
| アイドル時 | 41度 | 41度 |
| テスト1回目 | 64度 | 65度 |
| テスト2回目 | 65度 | 70度 |
| テスト3回目 | 67度 | 70度 |
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