NVIDIAのエントリーGPU「GeForce RTX 5050」が7月下旬に登場 搭載グラボは4万4800円から モバイル版も

» 2025年06月27日 12時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 NVIDIAは6月24日(米国太平洋夏時間)、新型GPU「GeForce RTX 5050」「GeForce RTX 5050 Laptop GPU」を発表した。GeForce RTX 5050を搭載するグラフィックスカードは7月下旬に発売予定で、想定価格は米国で税別249ドル(約3万6000円)、日本で税込み4万4800円からとなる。

GeForce RTX 5050 GeForce RTX 5050/GeForce RTX 5050 Laptop GPUが電撃発表された

GeForce RTX 5050の概要

 GeForce RTX 5050は、デスクトップ向け「GeForce RTX 50シリーズ」のエントリーモデルだ。デスクトップ向けGeForce RTXシリーズでエントリーモデルが登場するのは、「GeForce RTX 3050」以来となる。

 GPUコアは「Blackwell」で、AI(人工知能)を生かした「ニューラルレンダリング」に最適化した設計となっている。ただし、他のモデルと異なりグラフィックスメモリは1つ古い「GDDR6規格」とするなど、価格を抑える工夫も見受けられる。主なスペックは以下の通りだ。

  • CUDAコア:2560基
  • Tensorコア(ピーク処理性能):421 AI TOPS
  • RTコア(ピーク処理性能):40TFLOPS
  • 動作クロック(定格):2.31GHz〜2.57GHz
  • グラフィックスメモリ:8GB(GDDR6/128bit)
  • 動画エンコーダー:1基(第9世代)
  • 動画デコーダー:1基(第6世代)
  • 消費電力(定格):130W(補助電源は「8ピン×1」相当)
仕様 2世代前のエントリーモデル「GeForce RTX 3050」とのスペック比較
パフォーマンス NVIDIAの調べによると、GeForce RTX 5050は「GeForce RTX 4060」と同等かそれを上回る性能を有しているという。超解像技術「DLSS 4」でマルチフレーム生成を利用すると、その優位性はより高まるそうだ
DLSS 4 DLSS 4を使えば、GeForce RTX 3050よりも快適なのは確実そうだ

GeForce RTX 5050 Laptop GPUの概要

 GeForce RTX 5050 Laptop GPUは、ノートPC向けの「GeForce RTX 50 Laptop GPU」のエントリーモデルで、先代の「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」と同じ位置付けとなる。

 デスクトップ版のGeForce RTX 5050とCUDAコアの数は同じだが、グラフィックスメモリはGDDR7規格のままとなっている。主な仕様は以下の通りだ。

  • CUDAコア:2560基
  • Tensorコア(ピーク処理性能):440 AI TOPS
  • 動作クロック(定格):1500MHz〜2662MHz
  • グラフィックスメモリ:8GB(GDDR7/128bit)
  • 動画エンコーダー:1基(第9世代)
  • 動画デコーダー:1基(第6世代)
  • 消費電力(定格):35〜100W(組み込むPCによって変動)
3世代 3世代の同等製品におけるパフォーマンスの比較

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