「XR・メタバース総合展」で見つけたユーザー思いの製品あれこれ 日本Xrealは新型ARグラス「XREAL One Pro」の日本発売を発表(4/4 ページ)

» 2025年07月04日 17時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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ASKANETブース

 XR・メタバース総合展と併催された「第1回 イマーシブEXPO」にも足を運んでみたところ、まず目についたのはASKANETブースにあった「浮遊LIVEステージ」だ。

ASKANETブース ASKANETブース

 浮遊LIVEステージは立体映像ソリューションの1つ、光線を特殊なガラスプレート(ASKA3Dプレート)を通過させて、空気中に映像を投影するソリューションだ。表示されている映像に手を突っ込んでも、何にも触れられない。

映像に手を突っ込んでいるところ。奥まで手を差し入れても空気しかない

 昔のSFアニメーションまたは実写映画などで、3Dホログラムが映し出す映像に駆け寄って抱きしめようとしても「スカッ」と通り抜けてしまうという描写があったが、まさにそのイメージである。

 小さいものもあるが、技術的には等身大表示にも対応しており、しかも撮影しながらリアルタイムに配信することもできるという。今後はステージなどでVTuberのライブ配信を行えるのではないかと期待がふくらんだ。

小さめの浮遊LIVEステージ 展示されていた浮遊LIVEステージはタブレットサイズで、小さめだった
横から見た浮遊LIVEステージ 光の粒が空気に当たっているのが見える。ASKA3Dプレートを通して、映像の光を空間に集中させ、それを適正な角度から見られるというわけだ
写真では2Dにしか見えない 写真で見ると2Dにしか見えない。この立体ぶりを伝えるすべがないのが残念だ

エクシーズブース

 エクシーズブースでは、同社が取り扱う「Looking Glass」を展示していた。

エクシーズブース エクシーズブース

 Looking Glassという名前から「お、これもメガネ型のハードウェアかな?」と予想していたが、実際は裸眼立体視のできる3Dディスプレイであった。

 この仕組みは、子どもの頃に傾けることで見えるものが変わるレンチキュラー印刷の施されたカードと同じで、それをディスプレイで再現しているのだという。

590,うぃで,こちらも動画で見ると2Dにしか見えないが、ルッキンググラスという箱のなかで小さいリュックがぐるぐる回転しているように見える

 本製品は専用アプリをインストールしたタブレット(展示会場では「iPad Pro」を利用)を使っていたが、サイズによってはより高性能なゲーミングデスクトップPCなどが必要になるという。

 3Dメガネなどをかけることなく、裸眼で立体的な3D映像として楽しめるのがメリット……なのだが、斜視の人への対応はどうなっているのだろうか。「斜視の場合、立体視が難しいのでは」と説明員に質問したところ、「(横幅の短い)小さいサイズのLooking Glassであれば、立体的に見ていただけるようだ」とのことだ。

 筆者の希望的観測に過ぎないが、立体視の訓練をタブレットサイズのLooking Glassでしていれば、加齢とともに進行する斜視が改善されるかもしれない。

 そんなことを考えながら、会場を後にした。

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