XR・メタバース総合展と併催された「第1回 イマーシブEXPO」にも足を運んでみたところ、まず目についたのはASKANETブースにあった「浮遊LIVEステージ」だ。
浮遊LIVEステージは立体映像ソリューションの1つ、光線を特殊なガラスプレート(ASKA3Dプレート)を通過させて、空気中に映像を投影するソリューションだ。表示されている映像に手を突っ込んでも、何にも触れられない。
昔のSFアニメーションまたは実写映画などで、3Dホログラムが映し出す映像に駆け寄って抱きしめようとしても「スカッ」と通り抜けてしまうという描写があったが、まさにそのイメージである。
小さいものもあるが、技術的には等身大表示にも対応しており、しかも撮影しながらリアルタイムに配信することもできるという。今後はステージなどでVTuberのライブ配信を行えるのではないかと期待がふくらんだ。
エクシーズブースでは、同社が取り扱う「Looking Glass」を展示していた。
Looking Glassという名前から「お、これもメガネ型のハードウェアかな?」と予想していたが、実際は裸眼立体視のできる3Dディスプレイであった。
この仕組みは、子どもの頃に傾けることで見えるものが変わるレンチキュラー印刷の施されたカードと同じで、それをディスプレイで再現しているのだという。
本製品は専用アプリをインストールしたタブレット(展示会場では「iPad Pro」を利用)を使っていたが、サイズによってはより高性能なゲーミングデスクトップPCなどが必要になるという。
3Dメガネなどをかけることなく、裸眼で立体的な3D映像として楽しめるのがメリット……なのだが、斜視の人への対応はどうなっているのだろうか。「斜視の場合、立体視が難しいのでは」と説明員に質問したところ、「(横幅の短い)小さいサイズのLooking Glassであれば、立体的に見ていただけるようだ」とのことだ。
筆者の希望的観測に過ぎないが、立体視の訓練をタブレットサイズのLooking Glassでしていれば、加齢とともに進行する斜視が改善されるかもしれない。
そんなことを考えながら、会場を後にした。
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