ARグラス市場で存在感を示すXREALの新作がスマートフォン型デバイス「XREAL Beam Pro」だと知って驚きました。一体どのような性能を持っているのか、スマホ型にした狙いとは──実機のレビューやCEOインタビューを通じて、その実態に迫ってみました。
2017年にNrealという社名で創業した現XREALは、2019年のCESでMRグラス「Nreal Light」を初公開してから、小型、軽量、低価格なAR/MRグラスの開発、生産に取り組んできました。
しかし、PCやスマホと有線接続するモデルのみであったこと、そして現行の最上位モデル「XREAL Air 2 Ultra」を空間コンピューティング用ディスプレイとして使う時に組み合わせるデバイスが極めて限られていたことから、レファレンスとなる母艦デバイスが強く求められていたそうです。
そして2024年6月19日、「これとXREALのARグラスさえあれば、立体コンテンツも作れるポケッタブルなAR環境が整う」として新たに開発されたXREAL Beam Proが日本でも発表されたというわけです。
価格はメモリ6GB+ストレージ128GBのモデルが3万2980円、8GB+256GBのモデルが3万9800円(いずれもW-Fiモデル、税込み)となっています。
テスト機を事前にお借りして試してみましたが、これがなかなかにとがった仕様のAndroidデバイスで興味深い。同社のARグラスやAppleの「Vision Pro」、Metaの「Quest 3」など、他社製XRヘッドセットがあってこそ生きる、他メーカーにはない独特の機能を持っているのです。
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