ベンチマークテストで超高速データ転送速度を行えたという結果に満足しそうになったが、PC本体のストレージを介さず、Extreme PRO with USB4に保存したデータにアクセスして編集し、編集後にExtreme PRO with USB4に保存するテストを行った。ストレージの容量不足に悩んでいる場合、大容量になりがちな動画ファイルを本体内に保存したいと思わないからだ。
検証は、ベンチマークテストでも活躍したONEXPLAYER X1 MiniとMacBook Pro 13-inch 2020を利用した。長さにして9分ほど、合計データ容量1172MBの3つの動画を1本にまとめつつ、いくらかのキャプションを挿入する。ONEXPLAYER X1 MiniではAdobe Premiere Pro 2025を、MacBook Pro 13-inch 2020ではiMovieを編集に利用した。
本体に保存しているのと遜色のない速度で編集作業を行えた。Adobe PremiereProではプロジェクトの保存場所を最初に決めるが、その保存場所もExtreme PRO with USB4とした。
メディアの取り込みから編集中、そして保存まで引っ掛かるところは全くなく、快適に作業することができた。
完成した動画ファイルは、「高品質 1080p HD」で保存した。ファイル容量は879MBだ。
Extreme PRO with USB4に保存したところ、かかった時間は4分14秒だった。なお、その後、PC本体に同じファイルを保存したところ、かかった時間は4分9秒で、ほとんど変わらないという結果になった。
こちらも編集中は全く引っ掛かりなどなく、スムーズに作業を行うことができた。ONEXPLAYER X1 Miniで行ったのとほぼ同じになるよう、ところどころにキャプションを挿入し、動画の最後には暗転を挿入した。
完成した動画ファイルの容量は879.5MBで、先の作業の結果と同等のサイズとなった。
しかし、保存には37分14秒の時間がかかった。もっとも、本体内への書き出し時間が21分53秒43だったので、これはマシンの性能が低いから、としかいいようがない。
エンコードを含むこと、使用したMacBook Proが古い型のものであることなどから、書き出して保存するのに時間がかかった。左がExtreme PRO with USB4へ保存した場合、右がMacBook Pro 13-inch 2020本体に保存するのにかかった時間短い間ではあるが、Extreme PRO with USB4を試して感じたのは、「もう、SSD換装をしなくても良いのでは!?」というものだ。自作PCなら好きなように中身を変えられるが、完成品の中にはケースを開けると同時に保証対象外になってしまうものもある。
容量不足に悩み続けるか、保証対象外になっても快適さを選ぶかの二択を強いられていたが、データ転送速度が最大毎秒3800MBのExtreme PRO with USB4があれば、どちらの問題も解決できる。第3の選択肢であり、決定打にもなり得る。
価格がかわいくないこと、物理的な保護はあってもデータにパスワードをかけられないことなど、若干の残念ポイントもあるが、この快適さを経験したら、それらがさまつに感じられてしまうほど“推し”の製品となった。
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