こういったハード面の特徴に加え、単なる製品販売店ではなく、地域ビジネスの支援拠点としての役割を掲げ、中小企業向けサポートから開発者/スタートアップ支援といった役割も担っていくという。
開店前に地元の事業者などを集めて行われた内覧会では、播州織との出会いを機に兵庫に移住し、自ら織機を使って織り上げる色彩豊かなショールを始めとして、一点物のみを創作、染めから販売まで一貫した自社製造を行っているブランド「tamaki niime」代表である玉木新雌さんのトークセッションがあった。
玉木さんは「事務所で使うパソコンは見た目にも美しい方が良い」と「線(電源ケーブル)が白い」ことが気に入ってMacを購入し、その使いやすさに慣れてしまったために、他のPCが使えなくなったという。Apple 心斎橋に相談を重ねて、今ではiPhoneを使った決済「iPhoneのタップ決済」も活用している。
かつて即売も兼ねたイベント会場に決済端末が届かず困っていたところ、iPhoneだけでタップ決済できると話を聞いていたのを思い出し、試してみたところその日のうちに実戦投入できたそうだ。
他にも、Apple マップ上に兵庫県の店舗で行っているイベント情報を掲載するなど、ITに詳しくないながらもApple直営店スタッフにアドバイスをもらいながら、スマートにテクノロジーを活用して事業を伸ばしているという話を聞くことができた。
Apple 梅田でも、クリエイティブプロの肩書を持つNaoyaさんを中心に、このような中小企業向けのApple製テクノロジー活用のノウハウを紹介するToday at Appleなどの講座を提供していく模様だ。
なお、Apple 梅田の初代ストアリーダーは、米国人ながら大阪に住んで20年のスコット・ノルマンディー(Scott Normandie)さんだ。「この街(大阪)の活気、美味しい食べ物、そして温かい人々が大好きです」と流ちょうな日本語で語る。
「Apple 梅田は大阪駅目の前という絶好のロケーションにあり、地域にお住まいの方はもちろん通勤、通学の方や、観光で訪れる方々にもご利用いただけるストアです」(ノルマンディーさん)
実際、JR大阪駅エリアは7駅15路線が集結する関西圏最大の交通結節点でもある。11線のホームを、サッカー場2.5面分の巨大ドーム屋根が覆う独特のフォルムを持つ特徴的な駅だが、その2階部分はヨドバシカメラの前を通り阪急梅田駅へと伸びる通路に加え、JR大阪駅北側の旧梅田貨物駅跡地の大規模再開発プロジェクト「うめきた第1期」として2013年に開業したグランフロント大阪(Apple 梅田のある商業施設)に接続している。
さらに、うめきた第2期開発プロジェクトとして2024年9月に「関西最後の一等地」に街開きをした人気スポット「うめきた公園」を含む「GRAND GREEN OSAKA」(グラングリーン大阪)にも接続している(Apple 梅田のあるグランフロント大阪からGRAND GREEN OSAKAへは、駅内の商業施設「LUCUA」の中を通って行くことができる)。
そういう意味では、大阪・関西万博 2025も行われている大阪でも、最も人の往来が多い注目スポットとなっている。
記事初出時、「ビーガンレザーで作った特注ソファー」「昨今の同社が本革の利用をやめたことに伴いビーガンレザーになってはいるが」となっていた部分を、一般社団法人 日本皮革産業連合会から「『レザー』と呼べるものは動物由来のもの限定するとJISで規定されています。消費者の誤認を防ぐためにもご協力」くださいとの指摘を受け、「革に似た代替素材を作った特注ソファー」「昨今の同社が本革の利用をやめたことに伴い革に似た代替素材にしているが」と修正しました(2025年9月3日午後12時02分/関連リンク:「革」「レザー」の用語がJISにて制定)。
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