ゲーム&ウオッチ、ワープロ文豪&書院、Mebius、LaVie、VAIO、Mac──そしてウルトラモバイルPCへ 私がデジモノを好きになったキッカケ私のPC遍歴30年(1/3 ページ)

» 2025年08月05日 15時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 PC USERが2024年9月で30周年を迎えていた。ギリギリ30周年イヤーということで、遅ればせながらお祝いを申し上げたい。おめでとうございます。

 さて、ふと気が付けば筆者も30歳を迎え……これはずいぶん昔のことだが、自分用のPCを持つようになってから2026年11月で30周年を迎えることになる。編集部に「私も今年でPC歴30周年なんですよ〜。奇遇ですね!」と伝えたのだが、フツーにうそだった。来年が30周年だ。

 それはともかく、これまでのPC遍歴と、なぜPCを含むデジタルデバイスを興味関心の対象とするようになったのか、つらつらと書いていきたい。

こちらはリモートワークにいそしむ猫 こちらはリモートワークにいそしむ猫

「私のPC遍歴30年」とは?

2024年9月にPC USERは30周年を迎えました。そこで日頃から弊誌で記事を執筆しているライター陣に「私のPC遍歴30年」と題して、自身のPCにまつわる過去を振り返ってもらいます。あなたにとっても「懐かしい」と感じる話題が飛び出すかも?

今回の著者:渡辺まりか


電子辞書やゲームウォッチに触発された幼少期

 両親ともに文房具が好きで、しかも父親は新しいもの好きであった。どこからか発売前のものを見つけてきては「使ってみろ」とさまざまなものを渡されていた。

 あるとき、父が持ち帰ってきたのが任天堂の携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」であった。これは妹のものとなり、兄には謎メーカーの“UFO撃墜携帯ゲーム”が、筆者には似たような形状のもので“パックマン”をプレイできるものが与えられた。

 さらに別の日、父が持ち帰ってきたのは英単語を調べられる計算機――今でいう電子辞書だった。型名をはっきり覚えているわけではないが、見た目や発売年からすると、カシオ「TR-2000」だと思う。英和/和英辞書しか搭載していない、電卓タイプでカバー一体型だった。

photo カシオの歴史」から引用

 これは兄のものになってしまい、悔しい思いをした。後日、妹と筆者に与えられたのは、電話帳機能付き電卓だった。カード型だったような気がするが、あまりに悔しくて、形状や使い勝手などについてはほとんど記憶にない。ただ、なんだかんだと常に持ち歩いていたように記憶している。

 筆者の人生の方向づけを決定的なものにしたのは、父親が持ち帰ってきたハンディタイプのワープロであった。直方体の側面の1つに感圧式手書きセンサーを搭載しており、スタイラスで文字を書くと認識される。

 1文字書くごとに「記憶」ボタン(ボタン名に関しては筆者の記憶がさだかではない)を押してメモリに保存し、順次、それを行う。1行分のテキストを記憶させたら、「印刷」ボタンを押して、本体の一端にある熱転写式インクリボンを装着したプリンタ部を紙に押し付けつつ滑らせて印刷する。

名前の分からないハンディライター 多分、カシオ製だと思うが、名前の分からないハンディライター。筆圧センサーと文字認識という点で、当時は画期的だったはずなのに、ネット上で情報を見つけられない

 自分の書いた文章が紙に活字として印刷される――感動して鳥肌が立った。

 その後、父親が執筆に使っていたNEC「文豪」(おそらく「文豪mini7H」)をうらやましく眺めていた筆者に、入力文章を2行表示する液晶の付いた廉価版ワープロの中古を1万9800円で母が買い与えてくれ、「それではよく見えないだろう」と父が自分の使っていた文豪を譲ってくれた。

 そこからキーボードライフが始まり、高校卒業後はバイトで稼いだお金をワープロ購入に注ぎ込んだ。初めて新品で購入したのはCRTディスプレイ搭載のシャープ「書院」で、数年後には「ペン書院」も購入した。この製品には、忍者屋敷のような曲がりくねった暗い道で現れる敵を、画面に表示されている文字を入力することで撃退するというタイピング練習ソフトが搭載されていた。これにより、ローマ字入力のスピードを劇的にアップさせることができた。

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